『おかえりモネ』今度は百音から菅波をハグ 空いた距離を縮めた勝鬨橋でのひととき

「待ってたんです。ずっと。鍵なんか渡すから。会いたかったんです。ちょっとでもいいから」

 そう言って、百音は合鍵を菅波に向かって投げる。これまでことごとく運動音痴っぷりを見せつけてきた菅波が、百音からの合鍵は片手でしっかりとキャッチ。そして、菅波は「今後、何を投げられても。あなたが投げるものなら、僕は全部取ります」と百音に宣言する。百音は菅波へと駆け寄りギュッと甘えるようにして抱きしめ合うのだった。

 先週の菅波からのハグへのアンサーとも取れる百音からの抱擁だと言うことはもちろんだが、この2人の間に空いた距離がなければ成立しない演出だということも心憎い。それは駆け寄るということ、合鍵を投げるということに加え、引きの背景に見える勝鬨橋が2人の心を繋ぐ架け橋というメタファーにも思えてくるからだ。もちろん、それは気仙沼と本土を繋ぐ橋の完成にも掛けているのであろう。たとえ東京と登米で離れたとしても2人の心はこの橋のように繋がっている。大丈夫と思わせてくれる画の力があった。

 第18週「伝えたい守りたい」では、2年が経過し2019年、百音は24歳に。百音は、気仙沼への思いも手伝って、安西(井上順)に地域密着型の気象サービスの新事業を提案する。「来週、東京行きます」と菅波から告げられた百音。神野(今田美桜)は「プロポーズされんじゃない?」と菅波の真意を勘ぐるのだった。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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