韓国発サイコホラー『整形水』日本語吹替版制作決定 沢城みゆき、上坂すみれら参加

 9月23日に公開される韓国発サイコホラー映画『整形水』の日本語吹替版の制作が決定し、声優キャストが発表された。

 本作は、日本では「LINEマンガ」で独占配信中、グローバルでの累計閲覧数は31億回を超えるオムニバス作品『奇々怪々』をアニメーション映画化したもの。誹謗中傷、外見至上主義といった現代社会の闇、美しくなりたいという人間の果てなき欲望と狂気を描く。本作がデビュー作となる、チョ・ギョンフンが監督を務めた。

 小さい頃から外見に強いコンプレックスを持ち“整形水”を手に入れることで驚きの変貌を遂げる主人公イェジ/ソレ役を演じるのは沢城みゆき。イケメンで高学歴の新人俳優ジフン役には諏訪部順一、イェジの外見を罵りからかう傲慢な態度の人気タレントミリ役には上坂すみれ、芸能事務所のマネージャーキム役を日野聡が演じる。

 主演の沢城は、“整形水”使用前後で別人かのように生まれ変わる主人公について、「私が演じたイェジはまだまだ美人初心者。峰不二子のようには決して振る舞えない(笑)あくまでも頑張って背伸びしていることを意識しました」と語り、役作りについて「通常太っている人を演じる時は、低めに声を作ることが多いのですが、今回は音響監督から、“口に綿
を入れましょうか”と提案をいただき、人生で初めて(笑)チャレンジしました」とコメントした。

 上坂も「テーマは美しさですが、ここまで外見至上主義を描いた作品ないと思います。出てくる人皆、美を追い求める以外の感情がすごく欠損していて、思いやりや優しさを失ってしまう。その代償として美を手に入れたとしても、そこに意義はあるのだろうかと容赦なく我々につきつけます」と語る。キム役の日野聡も「美しさだけが本当の幸せではないというメッセージ性の強い作品だと思います。安易に美を手に入れられる怖さや、本質を見極めることの大切さについて考えさせられ、さらに、欲しいものを手に入れてしまうと、さらなる欲がでてしまう人間の恐ろしさを描いているのも、この作品の魅力です」とコメントした。

コメント

沢城みゆき(イェジ/ソレ役)

●役柄について
私が演じたイェジはまだまだ美人初心者。峰不二子のようには決して振る舞えない(笑)あくまでも頑張って背伸びしていることを意識しました。通常太っている人を演じる時は、低めに声を作ることが多いのですが、今回は音響監督から、「口に綿を入れましょうか」と提案をいただき、人生で初めて(笑)チャレンジしました。

●作品について
ホラーは苦手なジャンルなのですが、実際に見てみると、想像よりポップな印象で、すごく清潔感が立つ作品でした。Made in Japanとはまた違う雰囲気をまとっています。ラストは、日本だとそこまでやらないと思うほどの衝撃の展開。もう1歩も2歩も転がり落ちていくんだというのは、韓国ならではともいえるかもしれません。

諏訪部順一 (ジフン役)

●役柄について
サスペンスやホラーはとても好きなジャンルで、物語も面白そうだったので、オファーをいただいた時に「ぜひ!」と返答させていただきました。実際、とても楽しかったです。最初に真実のジフンを構築し、そこにもう一枚被せるような、演技の上に演技をレイヤードするようなイメージで演じました。原音のセリフ音声を踏まえつつ、日本語版の台本に書かれているセリフをきちんと読み解き、その時々の表面的、内面的な感情をきちんと表現できるよう努めたつもりです。

●作品について
現代社会の歪みをベースにしたダークファンタジーとも言うべきこの物語の結末には、自分も「えぇーっ!?」と驚愕しました。後世に語り継がれるレベルではないかと思います。ぜひ御覧いただきたいです。

上坂すみれ(ミリ役)

●役柄について
私が演じたミリは、芸能界に来る前は本当に普通の子だったのに、もてはやされるうちに心がすさんでしまい、結果として気性の激しいタレントになってしまった人だと自分なりにイメージを膨らませていきました。

●作品について
テーマは美しさですが、ここまで外見至上主義を描いた作品はないと思います。出てくる人皆、美を追い求める以外の感情がすごく欠損していて、思いやりや優しさを失ってしまう。その代償として美を手に入れたとしても、そこに意義はあるのだろうかと?と容赦なく我々につきつけます。それが今の韓国のパワーなんだなと思います。

日野聡(キム役)

●役柄について
見る人によってとらえ方が変わってくる役柄です。彼が一体どこまでを知って行動しているのか? 僕自身も台本を読んでいて様々な可能性が残されていると思い、どこに軸をおいて演じていくべきか、難しさと面白さがありました。
ある仮説を元に演じたのですが、いろんな想像ができますね。

●作品について
作品の発想が非常に面白く、且つ物語的にも怖くドキドキするエンタメ作品で、演じるのを楽しみにしていました。
美しさだけが本当の幸せではないというメッセージ性の強い作品だと思います。安易に美を手に入れられる怖さや、本質を見極めることの大切さについて考えさせられ、さらに、欲しいものを手に入れてしまうと、さらなる欲がでてしまう人間の恐ろしさを描いているのも、この作品の魅力です。

■公開情報
『整形水』
9月23日(木・祝)全国公開
原作:オ・ソンデ(LINEマンガ『奇々怪々』内「整形水」)
監督:チョ・ギョンフン
提供:トムス・エンタテインメント
配給:トムス・エンタテインメント/エスピーオー
2020年/韓国/85分/カラー/ビスタ/5.1ch/英題:Beauty Water/翻訳:小西朋子/PG12
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公式サイト:seikeisui.jp
公式Twitter:@seikeisui

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