山崎賢人ら個性豊かな男性陣にキュン 『スキコト』再放送で振り返るキャラの魅力

 2016年7月に放送された“月9の王道ラブストーリー”『好きな人がいること』(フジテレビ系)が7月21日より再放送されている。

 夏になると観たくなるドラマは誰にでもいくつかあると思うが、筆者にとって本作はそのうちの一つ。海沿いの綺麗なロケーションで繰り広げられる恋模様に、キュンキュンが止まらない。三浦翔平&桐谷美玲夫妻が、運命の出会いを果たすきっかけにもなったこのドラマとあって、改めて観返すとさらにときめきが増すことだろう。

 本作のヒロイン・櫻井美咲(桐谷美玲)は、パティシエの仕事に邁進するあまり恋愛の仕方を忘れてしまった27歳。心のよりどころにしていた仕事をクビになり、どん底に落ちていた時、初恋の人・柴崎千秋(三浦翔平)と再会を果たす。千秋に誘われて、彼が経営する海辺のレストランで住み込みのバイトを始めるのだが、そこには夏向(山崎賢人)と冬真(野村周平)がいた。

 桐谷が演じる美咲は、“THE正統派ヒロイン”。千秋を巡るライバル・楓(菜々緒)に宣戦布告したかと思えば、楓の切ない秘密を知った途端に背中を押してあげることもする。自分の意思を伝えるところはハッキリ伝えるが、根はとにかく優しい女の子だ。

 仕事と恋愛を両立する美咲は、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)や『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)といった令和以降の恋愛ドラマにも通ずるヒロイン像だ。

 たとえば「人に言われてうれしい言葉ってある? 私はね、“カッコ良い”。綺麗とか、可愛いとか言われるよりも。普通逆なんだろうけどさ」という美咲の言葉は、パティシエの仕事に打ち込んでいるからこそ出てくるものだろうし、「なんで大人は(ご褒美)貰えないんだろ……」というセリフには誰かに認めてもらいたいという主人公の切実な思いが滲み出ている。

関連記事