『恋はDeepに』『東京リベンジャーズ』に『おかえりモネ』も 今田美桜、2021年の大活躍

 石原さとみと綾野剛W主演のドラマ『恋はDeepに』(日本テレビ系)や注目作の映画『東京リベンジャーズ』のヒロイン、そしてNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』に気象予報士役での出演も決定し、今田美桜の活躍がとどまるところを知らない。

 これまでの今田といえば、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)や出世作でもある『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)など、ヒロインと対照的なキャラを演じることで、主役を引き立てつつ、存在感を発揮するのが巧い女優という印象だった。

 しかしここ最近は、今田自体の顔と名前が浸透してきただけに、昨年の『半沢直樹』(TBS系)での紅一点としての活躍や、『親バカ青春白書』(日本テレビ系)での、ヒロインを優しい目で見守る友人など、より役柄の幅が広がったように思う。『恋はDeepに』の宮前藍花役も、その延長線上にある役と言える。

 同作は、海を愛する魚オタクの海洋学者・渚海音(石原さとみ)と、巨大マリンリゾートの開発をの計画に人生をかけるロンドン帰りのツンデレ御曹司・蓮田倫太郎(綾野剛)が運命的な恋に落ちる物語。今田が演じる藍花は、海音も所属する芝浦海洋大学・海洋学術センター・鴨居研究室の特任研究員。明るく優しいしっかり者で、海音の良き相談役であり、個性豊かな面々を仕切る裏番長的存在だ。『親バカ青春白書』と同様に、明るく仲間思いの役で、「海音が実は人魚ではないか?」という疑問を持ちながらも、あえて追求せずに受け入れ、自分のことを後回しにしてまで、海音を見守っていく大人のやさしさを見せる。

 また、ヒロインへのサポートとしての立ち位置だけでなく、藍花自身が恋愛している時のキラキラした表情も魅力だ。榮太郎(渡邊圭祐)との2人のシーンや、研究員に対してツッコミを入れていく姿など、『恋がDeepに』は今田の新たな魅力が詰まった作品となった。視聴者が共感する役という意味では、単純に“引き立て役”では終わらない、今作の真のヒロインと言ってもいいのかも知れない。

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