志尊淳×平手友梨奈が語り合う、『さんかく窓の外側は夜』での初共演で知った互いの素顔

 岡田将生と志尊淳がW主演を務めた映画『さんかく窓の外側は夜』が1月22日に公開される。累計発行部数130万部を突破するヤマシタトモコのベストセラーコミックスを実写化した本作は、霊が“祓える男”冷川(岡田将生)と“視える男”三角(志尊淳)のふたりが、“除霊”という特殊能力を使って未解決事件に挑むミステリーエンターテインメント。事件を追う中でふたりが出会う、“呪いを操る女子高生”非浦英莉可を平手友梨奈が演じている。

 今回リアルサウンド映画部では、三角役の志尊とエリカ役の平手にインタビューを行い、役作りやお互いの印象について語り合ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

志尊「“生っぽさ”はすごく大事にしました」

ーー当初は10月30日に公開予定だった本作ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による延期を経て、ついに公開を迎えることになりました。

志尊淳(以下、志尊):撮影時期はちょうど1年前くらいで、間隔が空いたなという実感はあります。でも、撮影はすごく楽しかったよね?

平手友梨奈(以下、平手)うん。思い出はすごく濃い作品です。

志尊:1日1日を大切にしながら撮影している感じがあったので、僕も記憶として強く残っています。

ーー原作はヤマシタトモコさんの人気コミックです。実写映画化にあたりどのようなことを意識されましたか?

志尊:僕は台本を読む前にまずは原作を読ませていただきました。霊が“祓える男”冷川と霊が“視える男”三角が、“除霊”という特殊能力を使って怪奇事件に挑むという幹となる部分がありつつも、それぞれが鬱屈した気持ちや、マイノリティとして扱われてきたコンプレックスを抱えていて、そこからくる孤独をお互いに補い合って、成長していくストーリーだと感じました。なので実写化するにあたっては、より内面的な部分をどうやって描いていくかを考えました。

平手:言葉ではうまく説明しづらいんですけど、原作では霊が結構生々しい、すごく印象に残るタッチで描かれていたので、実写として映像化するときにその霊をどう表現するんだろうというのは、単純な疑問ではありました。

ーー志尊さんはこれまでも数多くの実写化作品に出演されていますが、今回の三角を演じる上でのアプローチはどのようなものでしたか?

志尊:僕としては、原作ものをやるにあたって、チームとしてベクトルを合わせなければいけないところがすごくあると思っていて。というのは、原作の世界観をそのままやってほしいというチームもあれば、実写ならではの良さを引き出せるような作品にしたいというチームもある。なので、毎回作品によって適宜対応していくかたちになるんです。今回の『さんかく窓の外側は夜』においては、キャラクタライズされている登場人物が多い中で、三角は最も観客の方との架け橋になり得る存在だと思いました。

ーー共感を求められるポジションですよね。

志尊:そうなんです。いかに現実のラインでこのようなことが起こっているのか、それをどうしっかり感じさせられるか。そういう“生っぽさ”はすごく大事にしました。なので、一番意識したのはリアクションですね。霊に対する恐怖度は、統一されていなくていいけれど、当たり前にはならないようにすることを意識していました。三角が大きくリアクションをすることによって、観客の方も同じような目線で、実際にこういうことが行われているのではないだろうかと考えられる。そういう考え方で役を作っていきました。

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