板尾創路、『おちょやん』に喜劇の帝王として登場 『監察医 朝顔』とは別人のようなオーラ放つ

『監察医 朝顔』(c)フジテレビ

 役者としても長年活躍しており、同じ朝ドラでは『まれ』(2015年)に、大河ドラマでは『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)に出演。現在は『監察医 朝顔』(フジテレビ系)で主人公の朝顔(上野樹里)と一緒に働く法医学者・藤堂を演じている。彼は一目置かれる法医学者ではあるのだが、妻の絵美(平岩紙)には頭が上がらないという、言わばいじられキャラ。万太郎と藤堂のキャラクターのギャップを考えると、また板尾の演じ分けに深みが感じられてくる。余談だが、『朝顔』も月9史上初の2クール放送となっており、現在朝ドラと月9を行き来する板尾はかなり多忙な日々を過ごしているのではないかと想像する。

 「ほんに人の世は笑えん喜劇と笑える喜劇のよじれ合いや」ーー鶴蔵との確執を強烈に印象付け、劇場を去っていく万太郎。一方の千代は頼まれた得意先への使いに遅れ、シズからクビを言い渡されていた。ひと月だけの繋ぎとしてお茶子に雇われた千代であったが、それすらも叶わない歯がゆい結果に。道頓堀にやってきていた小林(烏川耕一)から、テルヲ(トータス松本)らが夜逃げしたことを聞いている千代には、もう帰る家すらもない。雨音と雷鳴が鳴り響く道頓堀を一人とぼとぼと歩く千代は、一体どこへ向かうのか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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