『MOTHER マザー』『恋する母たち』と激動の1年 奥平大兼が明かす、役者を始めて生まれた“欲”

同世代の藤原大祐と宮世琉弥の関係は?

――『MOTHER マザー』でも共演されていた阿部サダヲさんも本作に出演されています。前作とは、ずいぶんイメージの違う役柄ですが。

奥平:本当におもしろいですよね(笑)。やっぱり一度共演経験があるので、ドラマを観ているとどうしても阿部さんに目が行くんです。『MOTHER マザー』の現場では、本当にひどくて情けないような男を演じられていましたが、今回は落語もされていて、振り幅が本当にすごい。俳優としてすごく尊敬しています。

――今回、同じ17歳の役で藤原大祐さんと宮世琉弥さんが出演されています。同世代との共演はいかがでしたか?

奥平:これまで同世代の人とお芝居をする機会がなかなかなく、同じ歳の子たちがどんな演技をするのか気になっていました。当たり前ですけど、同世代と演技に対する悩みや相談をする機会もこれまでなかったんです。僕ら3人で衣装合わせのときに、なんでかわからないですけど、ちょっと話をして。そのときに、3人とも服が好きということが判明して意気投合したんです。3人で休みの日に買い物に行ったり、しかも、その3人の服の好みとかが、ピタリと同じなんです。なので一緒にいて本当に楽しいですし、この仕事を通して同世代の友達ができたという喜びもあったので、僕の中ですごく大きな存在になっています。

――映画、ドラマと続けて2つの作品でお芝居を経験されて、今後の目標などは考えていますか?

奥平:映画とドラマどっちにも出れるような役者になりたいと思っています。これからまだ撮影は続きますが、やっぱりまだドラマの撮影や時間管理に慣れていません。今回は『MOTHER マザー』と少し似た部分もある役だったので、まだ演じやすさはあったのですが、仮に想像もつかないような180度違う役が来たときに、その現場のスピード感についていけるのか分かりません。なので、堂々とドラマのお仕事ができるように、ドラマの撮影に慣れて、自分の演技のレベルも上げられたらなと思います。

■放送情報
金曜ドラマ『恋する母たち』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜22:54放送
出演:木村佳乃、吉田羊、仲里依紗、小泉孝太郎、磯村勇斗、森田望智、瀧内公美、奥平大兼、宮世琉弥、藤原大祐、渋川清彦、玉置玲央、矢作兼、夏樹陽子、 阿部サダヲ
原作:柴門ふみ『恋する母たち』(小学館 ビックコミックス刊)
脚本:大石静
チーフプロデューサー:磯山晶
プロデューサー:佐藤敦司
演出:福田亮介
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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