山下智久は『コード・ブルー』以降変化していた? 海外進出後の役者としての可能性

 海外に拠点を移して役者業に挑戦する山下。久保田氏は、現在は海外進出への良い機会でもあると語る。

「海外に拠点を移した俳優と言うと、渡辺謙や真田広之などキャリアが長く、渋いキャラクターの人が多いです。いわゆる海外から見た、日本の“サムライ像”を体現している存在とも言えるかもしません。ただ、近年はNetflixなど動画配信サービスの充実によって、日本作品を海外で観ることができる機会も増えていますし、海外の作品においても、多様性への配慮もあり、さまざまな人種を幅広くキャスティングした製作がされるようになってきているので、海外進出を考える日本人俳優にとってはチャンスが増えているとも言えます」

 今後の山下にはどのような活動が期待できるだろうか。久保田氏は山下の可能性について、以下のように分析する。

「俳優として今後どのような作品に恵まれるのかが重要になると思います。韓国・中国・香港など、アジア諸国の俳優もどんどん海外に進出してきているので、そうした俳優たちとしのぎを削ることになるかもしれません。海外に出たら“ジャニーズ”という看板も通用しないですが、かえって先入観がない世界で活躍するというのは、俳優として一からキャリアを積んでいく上でもポジティブに作用するのでないでしょうか」

 『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』『ヒットマンズ・ボディガード』のパトリック・ヒューズ監督作『The Man from Toronto(原題)』に出演することがすでに海外メディアで報じられている山下。今後の活動からも目が離せない。

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