志田未来、“リンゴ”にゆかりも? 後半にかけて勢いを増す『エール』を盛り上げる存在となるか

 第21週では音(二階堂ふみ)の夢の行方が描かれ、音と華(古川琴音)の関係も無事修復された。そんなNHK連続テレビ小説『エール』も第22週からは新たなキャストを迎えて物語が紡がれる。

 新キャストは3人。福島で床屋を経営する三上典男を演じる泉澤祐希、福島のリンゴ農家のひとり娘・畠山まき子を演じる志田未来、ロカビリー歌手・霧島アキラ役の宮沢氷魚である。

 その中で、特に注目したいのが志田未来だ。志田が子役時代から活躍している女優であることは広く知られている。2005年に放送された『女王の教室』(日本テレビ系)では、天海祐希演じる鬼教師・阿久津真矢の生徒役として注目を浴び、この作品をきっかけにブレイク。当時、12歳の志田は多くの人に知られることとなった。翌年、『14才の母』(日本テレビ系)では主演を務め、14歳にして妊娠・出産する少女・一ノ瀬未希を演じる。センセーショナルな内容は当時、波紋を呼び、大きな話題となった。以降、主演や注目されるキャラクターを数多く演じ、若くして知名度も演技力にも定評のある役者に成長する。

 子役だけに終わらずに、その確固たる実力で大人の女優へと転身を遂げた志田は、今もなお、活躍し続ける存在であり、現在放送中の月9ドラマ『監察医 朝顔』第2シリーズ(フジテレビ系)では法医学者の安岡光子役を好演している。第1シリーズの第2話から登場した光子は、はじめこそ頼りなく空気の読めないアルバイト医学生であったが、徐々に貫録を増し、第2シリーズではすっかり朝顔の良きパートナーとして活躍するなど、志田らしい“成長”を実直に表現した役どころとなった。子役時代から見てきた印象もあり、志田の持ち味といえばやはり徐々に場を切り拓いていく姿だと思われる。成長したり、殻を破ったり、こうした姿は見ているこちらも一緒に応援したくなる。多くの人を惹きつけ、共感させる芝居のできる役者なのだ。

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