小芝風花は“いま必要とされている存在”! 『妖怪シェアハウス』での“奮闘”に感じるチカラ

 『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)に続き、息つく間もなく『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)で大活躍中の小芝風花。前者では、主演を務めた中村倫也の“バディ”でありヒロインを、後者では主演という大役を務めている。小芝が民放の連続ドラマで主演を務めるのは今作が初。かねてより将来を有望視されていた彼女が、ついにここまでやってきた。

 小芝といえば、1997年生まれの俳優の一人。この世代の女優には、桜井日奈子や杉咲花、中条あやみ、松本穂香、芳根京子、さらには、玉城ティナ、福地桃子、山本舞香らなどがいる。錚々たる顔ぶれだ。まさに“女優黄金世代”と呼んでも過言ではないだろう。桜井は主演ドラマ『ふろがーる!』(テレビ東京系)が最終回を迎えたばかりで、松本は主演映画『君が世界のはじまり』が公開中。杉咲も主演を務めた映画『青くて痛くて脆い』が間もなく封切られることとなる。

 こんな並びのなか、同じく大きな動きを見せているのが小芝なのだ。新型コロナウイルスの影響によって、この春クールのテレビドラマは軒並み放送が延期。代わりに“再放送祭り”となったが、新作ドラマが放送されないのはどうにも寂しいもの。そこでお茶の間を活気づけたのが、『美食探偵 明智五郎』であった。タイトルロールを演じた主演の中村と、彼に翻弄される小芝のコミカルな掛け合いは実に見事。マイペースな明智(中村倫也)に振り回され地団駄を踏むヒロイン・苺(小芝風花)の姿には、コメディエンヌとしての才能が感じられたし、明智に向けるふとした仕草は、紛れもなく彼女が“ヒロイン”であることを証明するものだったと思う。

 苺とは、このバランスが非常に難しいキャラクターだったのではないだろうか。明智があまりに自由なアクションを起こす分、苺のリアクションが上滑りしてしまうと、作品そのものが滑ってしまっていた可能性だってある。つまりは、優れた“ボケとツッコミ”の関係性が必要だった。ヒロインが小芝だったからこそ成立した作品だったともいえるだろう。

関連記事