与田祐希が語る、初の映画出演作『ぐらんぶる』での経験 「イメージを壊せることがうれしかった」

 竜星涼と犬飼貴丈がW主演を務めた映画『ぐらんぶる』が8月7日より公開される。本作は、キラキラな大学生活を送るつもりで国内でも珍しい離島にある大学に入学するも、なぜかオリエンテーションの朝に大学の講堂の前で服も記憶もない状態で目覚めた北原伊織と、同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平が、常識が通用しない“無法地帯”であるダイビングサークル“ピーカブー”で過ごすキャンパスライフを描いた青春コメディ。

 そんな本作のヒロイン役を務めたのは、乃木坂46の与田祐希。伊織のいとこで、バットを振り回しメンチを切るクーデレ美少女・古手川千紗を演じ、これまでのイメージを覆す新たな一面を見せている。初の映画出演にして難役に挑んだ与田に、「イメージを壊せることがうれしかった」という本作について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「現場では本当に先輩方に引っ張ってもらいました」

ーー原作は、登場キャラクターのあまりの脱ぎっぷりから“実写化不可能”と言われた作品です。そんな本作にヒロインとして出演すると聞いたとき、率直にどう思いましたか?

与田祐希(以下、与田):初めての映画出演で、しかもヒロインとして出演させてもらえると最初に聞いたときは、私自身も意気込んで、すごくドキドキしていたんです。それで原作漫画を読んだら、ほぼ裸で……(笑)。正直、これをどうやって実写映画にするんだろうと不安も芽生えましたが、いざ撮影に入るとすごく青春している気持ちになりました。原作のいいところがたくさん詰まった、「青春っていいな!」と思えるいい作品に仕上がっていると思います。

ーーやっぱり不安な気持ちにはなりますよね(笑)。

与田:撮影前に原作や脚本を読んでいるときが一番不安でした。実写化するっていう想像が全然できなくて……。でも、ヒロインとして出演させていただくことの責任感もあったので、そこは頑張りました。クランクインしてからは本当にすぐ慣れて、毎回撮影を楽しみにしながら現場に行っていました。

ーー完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

与田祐希(以下、与田):けっこう刺激は強いかもしれないですけど(笑)、いろんな意味で楽しめる映画でした。笑いもあり、感動もあり……とにかく明るい気持ちになれる作品になっていました。

ーー衝撃的なシーンがいくつもありましたが……。

与田:ある程度予想はしていたんですけど、さらに上をいくインパクトがありましたね(笑)。竜星(涼)さんと犬飼(貴丈)さんとは一緒に撮影をさせていただいていましたが、いざ大きなスクリーンで観ると、より衝撃で(笑)。観ている間、笑いを堪えるのに必死でした。

ーー撮影中、笑ってしまいそうになったこともあったのでは?

与田:ありましたね。皆さん本当におもしろいので(笑)。千紗はキレると怖い一面があって、伊織(竜星涼)たちを睨みつけるシーンもあるんですけど、一度ツボに入ってしまうと表情を作るのがすごくキツくて。なので、何度も深呼吸をして、気持ちを正常なところでキープしながら、冷静な目を作ることを意識していました。

ーーそんな竜星涼さんと犬飼貴丈さんの印象はいかがでしたか?

与田:お2人とも今回初めて共演させていただいたんですけど、実際にお会いしてみて、2人とも背が高いなって(笑)。脚の長さが異次元なんですよ。

ーー(笑)。

与田:めっちゃ測りたかったです(笑)。しかも撮影中はかなり薄着なので、やっぱり脚の長さに目が行っちゃって。「いいな~うらやましいな~」って(笑)。

ーー脚の長さ以外はどうでしたか?

与田:お2人とも本当に優しくて、しかも愛のあるいじりとかもあったりして。お2人の絡みもすごくおもしろいし、撮影現場全体がコントのような感じでした。本当にずっと笑いに溢れていた現場だったと思います。

ーーメインキャストの中では与田さんが最年少だったんですよね。

与田:そうなんです。役としては皆さん同い年だったりお姉ちゃんだったりしたんですが、年上の皆さんには、お兄ちゃんやお姉ちゃんのように接していただきました。現場では本当に先輩方に引っ張ってもらいましたね。

ーーそんな共演者の方々との印象に残っているエピソードはありますか?

与田:石川恋さんのお誕生日の日です。本来なら撮影が終わって、あとは撤収するだけというところを、石川さんの誕生日ということで、マイクだけ取ってみんなでプールに飛び込んだんです。その日、私と石川さんは濡れるシーンの撮影もなくて、濡れる必要もプールに入る予定も全くなかったんですけど、「おめでとう!」って言いながら、手を繋いで一緒にプールに飛び込みました。それも青春っぽくて楽しかったですし、みんなでお祝いできてうれしかったですね。石川さんもすごく優しくて。コロナの影響でなかなか行けていないんですが、撮影のときから「このメンバーで女子会しよう!」と話していたので、落ち着いたら実現できたらいいなと思っています。

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