ドラマ制作にも新型コロナウイルスの影響が 新スケジュールから探るMCUの今後

 新型コロナウイルス禍の中、デザイナーたちがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)をモチーフにした画像をSNSに投稿してちょっとした話題になりました。

 一つは『アベンジャーズ/エンドゲーム』のクライマックスシーンを使って、ヒーローたちがマスクと医療衣に身を包んでいるというもの。コロナウイルスに立ち向かう医療関係者をヒーローとして称えたものです。また、超ミクロ世界でアントマンとワスプがコロナウイルスを退治しているアートもありました。MCU好きとしてはちょっと勇気をもらえました。

 ご存じのようにコロナウイルスによって様々な映画の公開スケジュールが大幅に変更されています。MCUも例外ではなく5月1日に日米で公開されるハズだった『ブラック・ウィドウ』が11月6日公開に変更。また、製作スケジュールにも影響が出ていることから、MCUは改めて今後の公開スケジュールを発表しました。

 もともと『エターナルズ』の公開予定日に『ブラック・ウィドウ』をもってきたので玉突きに公開順がずれていくわけです。それによると、

2020年

『ブラック・ウィドウ』11月6日公開

2021年

『エターナルズ(原題)』2月12日公開
『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』5月7日公開
『スパイダーマン3(仮題)』7月16日公開
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』11月5日公開

2022年

『(マイティ・)ソー/ラブ&サンダー(原題)』2月18日公開
『ブラックパンサー2(仮題)』5月8日公開
『キャプテン・マーベル2(仮題)』7月8日公開

 また、ディズニーが立ち上げたストリーミング・サービス「Disney+」を使っての配信ドラマ・シリーズは、

2020年

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)』8月配信
『ワンダヴィジョン(原題)』12月配信

2021年

『ロキ(原題)』『What If?(原題)』『ホークアイ(原題)』(『ホークアイ』は2022年説あり)

2022年

『ミズ・マーベル(原題)』『シーハルク(原題)』『ムーンナイト(原題)』

 となります。いずれも全米公開予定日ですが、最近のMCUは日米同時が多いので日本公開もほぼこのタイミングでしょう。『スパイダーマン3』はMCUに属しますが、ビジネス的にはディズニー(マーベル・スタジオ)ではなくソニー・ピクチャーズの配給なので、今後のソニーさんの判断次第で変更されるかもしれません。

 いわゆるフェイズ4は『(マイティ・)ソー/ラブ&サンダー』までで、5月8日の『ブラックパンサー2』からフェイズ5が始まると言われています。

 気になるのは、Disney+です。11月ごろに日本でも本格的にローンチと言われています。MCUの映画とドラマがより連動してくることを考えると、ドラマの方もタイミングよく観たい。現状、『マンダロリアン』などDisney+の作品は、日本ではDisney DELUXEというサービスが受けていますが、8月の『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はいつ、どっちのサービスで楽しめるんでしょうか? 未だ明らかにはなっていません。繰り返しになりますが、これは新型コロナウイルスが夏ごろまでに収束、それに伴い撮影も再開されるという前提です。

関連記事