もう一度“胸キュン”を取り戻そう 『恋はつづくよどこまでも』は少女漫画的展開が全開!

「助けて……助けて誰かっ……助けてください!」

 火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)は、「これぞ少女漫画的展開!」と膝を打ちたくなるような、王道のラブコメだ。

 主人公・七瀬(上白石萌音)は、どこにでもいそうな普通の女の子。夢も見つからないまま、高校卒業を直前に控え、修学旅行で東京へ。すると、神社の前で見知らぬ女性が突然倒れ、思わず「助けて」と叫んだところに、ドクターの天堂(佐藤健)が通りかかるという運命の出会いが待っていた。

 天堂に憧れ、看護師の道を目指し、ついに5年かけて同じ病院で働く夢を叶えた七瀬。初日に会った瞬間「ずっと好きでした!」と告白するも「ド新人が、なんで俺に告白してる? 頭は無事か? 脳波は正常か?」と、厳しい言葉で返り討ちに。そう、天堂は自分の持つ親切を全て患者で使い切る、同僚には超がつくほどドSドクターだったのだ。

 「魔王」との呼び声も高い天堂の心を射落とそうとする七瀬は、職場の先輩たちから「勇者」というニックネームをつけられ、温かく迎え入れられる。天堂の同期・来生(毎熊克哉)も「応援するよ」とシュークリーム大作戦を繰り広げるほど。

 もちろん、七瀬は新人看護師ゆえに失敗も多い。「バカッ」と天堂からキツい言葉を投げかけられて、落ち込むことも。だが、技術的にはまだまだな七瀬だが、持ち前のポジティブさで患者との距離を縮め、その変化に気づくいいところもある。そして自分だけではどうしようもないことに直面したとき「助けてください」と、とっさに声を出せるところも、素直な七瀬の良さ。

 「助けて」と叫べば、必ず駆けつけてくれる。何もできない自分を毎回叱ってくれる上に、「お前にいいところがあるとすれば、とっさに動けるところ」と小さな部分を認めてくれる。「誰だお前?」と言いながら、5年前のこともしっかり覚えてくれている。そんな天堂に、七瀬が惚れ直さないわけがない。

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