木村拓哉は玉森裕太と“三つ星”の両方を獲得できるのか? 『グランメゾン東京』いよいよクライマックスへ

 『グランメゾン東京』(TBS系)第9話が12月15日に放送された。

 3年前のアレルギー食材混入事件の犯人が祥平(玉森裕太)であることを知ったリンダ(冨永愛)は、グランメゾン東京と祥平への復讐を決意。一方グランメゾン東京では、萌絵(吉谷彩子)がノロウィルスで倒れてしまう。三ツ星獲得を目指してメニューのリニューアルに取り組み始めた矢先、休業を余儀なくされたグランメゾン東京だったが、自ら保健所の検査を受けることで危機を脱する。

 『グランメゾン東京』のサスペンスドラマとしての色合いが前面に出た第9話では、栞奈(中村アン)の過去にスポットライトが当てられた。栞奈の父親は外務省の秘書官であり、3年前の日仏首脳会談の会場にエスコフィユを選んだ人物。その昼食会でアレルギー食材混入事件が起き、父親は責任を取って僻地へ赴任した。「エスコフィユのメンバーがいるこの店を潰したいとずっと思っていた」と言う栞奈は、リンダの意図を汲んで、事件の真相を探るためにグランメゾン東京に潜入していた。

 日仏首脳会談の会場を決める際にエスコフィユを父親に推したのは栞奈自身だった。ワイン通の栞奈はワインを主役にする尾花(木村拓哉)の料理に感動し、父に推薦したのだが、そのことが結果的に一家を苦しめることになる。自分が愛するもののせいで家族を傷つけてしまった栞奈は、後悔にさいなまれながら、それでも料理の世界を離れることができなかった。栞奈は「ほとんどの料理人は料理が主役でワインは脇役だと思っている。でも、美味しいワインにはもっと敬意を払うべきなのよ」と持論を語る。栞奈の思惑を知った尾花が国産ワイナリーを栞奈とともに訪ねた目的は、ワインを探すだけでなく、栞奈という人間を見極めるためでもあった。

 栞奈を演じた中村アンは、2019年4月に放送された『集団左遷!!』(TBS系)にも福山雅治が演じた片岡洋の部下役、木田美恵子として出演しており、日曜劇場には今年2度目の出演となる。『集団左遷!!』では歯に衣着せない言動で快活な姿を披露していたが、今回は日曜劇場らしいサスペンスを先導する役回りを見せていた。

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