『鬼滅の刃』原作大ヒットで熱狂的人気を獲得 売り上げを拡大させたTVアニメの威力

 『鬼滅の刃』は、2020年にはTV放送の続編が劇場版として公開されることが決定しており、この熱狂はますます加熱していきそうだ。また、本作以外にも、アニメ放送によって原作漫画が売り上げを伸ばす例が見られた。

「夏クールに放送された『ダンベル何キロ持てる?』は放送前と比較して9.6倍に、2015年に放送された『がっこうぐらし!』に至っては26.5倍と、とんでもない伸び率で跳ねています。アニメになることによって、ダークホース的に注目され、今まで光が当たっていなかった作品が改めて価値を見出されることもあるので、これからもそういう作品が出てくると楽しいなと思います」

 ufotableのアニメーターたちのプロフェッショナルな仕事が象徴するように、こうしたヒットの背景には、原作を借り受ける以上、半端なものを作ってはいけないと言う作り手の覚悟と努力によって支えられているのだろう。

(文=安田周平)

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