桜井ユキが明かす、『G線上のあなたと私』眞於を演じる新鮮さ 「正直、すごく違和感がある」

 いよいよスタートした、火曜ドラマ『G線上のあなたと私』(TBS系)。波瑠、中川大志、松下由樹と実力俳優が、元OL、大学生、主婦という年齢も環境もバラバラな3人を演じ、大人のバイオリン教室を舞台に友情を育んでいくさまを描く。

彼らが、バイオリンを手に取るきっかけを作るのが、桜井ユキ演じる久住眞於の存在だ。真於がショッピングモールの広場で披露した「G線上のアリア」。その演奏を聞いて主人公の也映子(波瑠)、幸恵(松下由樹)は「自分も弾けるようになりたい」とバイオリン教室へと足を運ぶ。そして、理人(中川大志)と真於の間には何やら過去がありそうで……。

そんな物語のキーパーソンとなる眞於役の桜井ユキにインタビューを行った。「行きたくなったら1人でも焼肉に行く」という男気あふれる桜井に対して、今回演じる眞於は女性要素の強いキャラクター。その違和感を楽しんでいる様子が伝わってきた。

「“私で大丈夫ですか?”って聞いたくらい(笑)」

ーー眞於というキャラクターについてどんな印象をお持ちですか?

桜井ユキ(以下、桜井): 原作の漫画を読んだときから思ってたんですけど、彼女が持つ雰囲気はすごく女性らしくて可愛らしいのですが、恐さを感じるものも内側に持っている。過去の出来事を経たことで、今の眞於が形成されたと思うので、そこを感じられるように演じていきたいと思っています。

ーー眞於を演じる上で、意識している部分は?

桜井: 台本を読み合わせる段階から監督と話していたのが、ちょっとわざとらしくなってもいいから、声のトーンも1段階上げて“わたし、かわいいでしょう?”っていう感じで、完全に作っちゃおうって。正直、自分の中ではすごく違和感がありますね。私が今まで演じてきたキャラクターとは、ちょっと雰囲気が違うので(笑)。でも、処世術じゃないですけど、眞於自身そうやって生きてきたんじゃないかって思うようにしたら、少しずつ馴染んできました。

ーー新鮮な感じですか?

桜井:そうですね。ファッションも、自分では1枚も持っていないような服ばかりです。お話をいただいたとき、「私で大丈夫ですか?」って聞いたくらいでしたから(笑)。

ーーバイオリンの先生役として、初回から「G線上のアリア」を披露されていました。

桜井:あのシーンが1番大変でしたね、もうひたすら練習しました(笑)。「G線上のアリア」は小さいころから耳にする曲ではあったんですけど、じっくり聞いたことはなかったので楽しかったですね。「エモーショナルな曲ですよね」っていうセリフがあるんですけど、まさにそのとおりで。弾いてみたら、より一層哀愁を感じて、この作品にぴったりだなと思
いました。

ーー桜井さんはピアノも得意なんですよね?

桜井:4、5歳から中学ぐらいまでやっていました。でも、バイオリンを手にしたのは、今回が初めてで。このお話をいただく直前、ギターを買ったんですよ。友人のギターを触らせてもらったら、ちょっと音が出たのがうれしくて。“弾けるようになりたい”って、勢いのまま買っちゃいました! でも、弦楽器ってピアノみたいここを押せばこの音がでる、っていうものじゃないので、難しいですね。バイオリンもギターも、すごく素敵な楽器なので、これからも続けていきたいなと思っています。私、あまり趣味っていう趣味がなくて。興味が湧いたものは、とりあえず手を出してみるんですけどなかなか続かないんですよね。だから、これを機にバイオリンは続けたいなって(笑)。

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