『時効警察』は時代を先取りしていた? オダギリジョー×麻生久美子が織りなす独特の空気感

 また、新キャストとして、又来康知役の磯村勇斗に、彩雲真空役の吉岡里帆が加わる。

 又来康知は、名前からわかる通り、ふせえり演じる又来の息子。鑑識課の諸沢の下で働くエースで、クールでミステリアスで女子受けも良いという役。また彩雲は、頑張り屋で、麻生演じる三日月にプロレス技をかけるというシーンもある役との発表もあった。

 この新人2人も、若手の中でも演技に定評があることで知られている。特に三木の演出は、ゆるく見えながらも一字一句セリフにこだわったり、リハでやった段取りをまったく変えないで本番に向かうというほど緻密なものと言われている。

 吉岡は、映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』ですでに三木の演出を経験しているが、今回のドラマでも、新たな俳優が入り、またどんな効果をもたらし、空気を醸し出すかも期待したいところだ。

 個人的にも、10年以上の年月を経て物語の中で再会する霧山と三日月が、今の時代、年齢になって醸し出す関係性がどんなものになっているのかが、本当に楽しみで仕方ない。まったく変わっていないのかもしれないが、それでこそ「『時効警察』!」という気もするのである。

■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

■放送情報
ドラマスペシャル『時効警察・復活スペシャル』(テレビ朝日系)
テレビ朝日系日曜プライム枠にて、9月29日(日)21:00~放送

金曜ナイトドラマ『時効警察はじめました』
テレビ朝日系にて、10月11日(金)スタート
毎週金曜23:15~深夜0:15放送(※一部地域を除く)
出演:オダギリジョー、麻生久美子、吉岡里帆、豊原功補、ふせえり、江口のりこ、緋田康人、光石研、岩松了、磯村勇斗、内藤理沙、田中真琴
脚本・監督:三木聡ほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、遠田孝一(MMJ)、山本喜彦(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/jikou2019/

関連記事