『監察医 朝顔』上野樹里、8分間に及ぶ迫真の長台詞 遺体に寄り添う法医学者の使命

「正しい死因が分かれば亡くなられたご家族の心の悲しみを少しでも和らげることができるかもしれませんよね」

「法医学者はもう命を救うことはできませんが、ご遺体に耳を傾けることができる唯一の存在だということです」

「亡くなられた方の最期に寄り添い、その方が生きている間に伝えたかったことや法医学者にしか読み解くことのできないその証を一つでも見つけようとする。それが人間が、人間の手で亡くなられた方の魂を弔うことにつながっていくと思います」

 その言葉の一つひとつは、『朝顔』が第1話目から一貫して伝えてきたメッセージ。涙ながらに語る上野樹里の迫真の演技によって、再びその思いに魂が込められていく。だからこそ、最終回の展開を想像すると余計つらくなる。

 最終回の予告では、つぐみの「パパは死んじゃうの?」というセリフと、解剖前に朝顔がつぶやく「教えてください。お願いします」という言葉。「最後の真実に涙」というテロップもある。人災が疑われる事故において、朝顔は遺体に寄り添い、魂を弔うことができるのか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00〜放送
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、坂ノ上茜、喜多乃 愛、宮本茉由、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、板尾創路、柄本明ほか
原作:香川まさひと
漫画:木村直巳
監修:佐藤喜宣『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
法医学監修:上村公一(東京医科歯科大学)
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、澤田鎌作
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao/

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