『ノーサイド・ゲーム』大泉洋が語る、ビジョンを持って行動する重要性 ラグビーへの情熱は“愛”?

 汗が飛び散る相撲部屋の光景。大関・栃ノ心に立ち向かうのは、大泉洋!?

 一瞬、チャンネルを間違えたかと焦ったが、ラグビー日本代表が強豪フィジーを破った翌日、7月28日放送の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』第3話では、リーグ優勝を目指す君嶋隼人(大泉洋)の挑戦が本格化する。

 失地回復のために会社員人生を賭けてアストロズとスクラムを組んだ君嶋。選手のモチベーションを鼓舞し、名将・柴門琢磨(大谷亮平)を招へいした君嶋の挑戦は社の内外に波及する。「素人のお前だからこそできることがある」と柴門から背中を押され、君嶋は地域に親しまれるクラブづくりに着手。プラチナリーグのGMが集まる会議でリーグの収支改善を訴える。

 監督の柴門も一段とギアを上げる。厳しいトレーニングを課されて朝から晩までラグビー漬けの生活を送る選手たちだったが、急速な変化に気持ちが追い付かない。そんな中、キャプテン岸和田(高橋光臣)の怪我をきっかけにチームに亀裂が生じる。葛藤を乗り越えて迎えたラストシーンには思わず鳥肌が立った。ラグビーの未来に投資するという君嶋の言葉には説得力があり、「はじめからうまくいくことなんかない」と語る姿からは、ビジョンを持って行動する重要性が伝わってきた。

 君嶋のサラリーマンとしての奮闘を描いた『ノーサイド・ゲーム』だが、ここまでの展開ではアストロズに関する描写が大部分を占めている。「ラグビーに染まってきたんじゃないか」と元上司の脇坂(石川禅)が言うように、ドラマの軸足が明らかにスポーツ寄りになっているのは今作の特徴といえる。

関連記事