『なつぞら』は『ヘンゼルとグレーテル』をどう描く? なつと坂場の距離にも変化が 

 なつぞら(NHK総合)第86話で、なつ(広瀬すず)は『ヘンゼルとグレーテル』を短編作品の題材にすることを職場で提案。麻子(貫地谷しほり)と坂場(中川大志)の間では、なつがしばらくいなかった時からいろいろと見解の相違があったようだが、とりあえず2人ともなつの提案には賛同してくれた。

 『ヘンゼルとグレーテル』はなつが北海道に戻っていた前日の第85話で、夕見子(福地桃子)がふと提案したものであった。夕見子は、なつたち兄妹の生き方と、ヘンゼルとグレーテルの兄妹の物語には似通ったところがあるとし、「なつがやるならこれしかないべ!」と持ち掛けたのだった。

 『ヘンゼルとグレーテル』のアイデアを坂場たちに説明するに際し、なつは“困難と闘って生きていく、子どもの冒険”を描きたいと思ったと言っていた。もちろん、なつたちは魔女に捕まったわけではないものの、直面してきた困難は決して生易しいものばかりではなかった。それでもなつたちはそんな厳しい現実の中でも、必死になって人生を歩んできた。それだけに、なつが様々な思いを込めて作る『ヘンゼルとグレーテル』がどんな作品になるのかが楽しみだ。

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