『名探偵ピカチュウ』4DX版はポケモンファンの“夢”を叶えてくれる!? 臨場感満載のアクション

 また、中盤にはポケモンのスケールをはるかに超えた予想外の怪獣映画、もしくはディザスター映画級のド派手な描写もあり、そこは本作の4DXの白眉となっている。岩が崩れ砕け飛んでこっちに向かってくる怖さや激しい揺れ、足場がどんどんなくなっていく様の臨場感を、まさか『名探偵ピカチュウ』というタイトルの映画で味わえるとは思ってなかったので嬉しい驚きだった。

 そして肝心のメインポケモンであるピカチュウのアクションはどうなのかというと、電気タイプポケモンとしての彼の見せ場は、とある理由でクライマックスまで焦らされるのだが、だからこそアニメシリーズでもお馴染みの電撃攻撃の描写が炸裂するシーンのカタルシスはしっかりある。そこでもピカチュウが電気をチャージするときのビリビリした空気の揺れやそれを放出する時の衝撃をしっかり4DXで表現しているので、「ついに出た!」という喜びを増幅させてくれる。

 またラストのアクションシークエンスは高低差のあるビル群が多いライムシティという舞台を活かした縦横無尽な空中戦まで描かれており、そこでも4DXの臨場感が存分に発揮される。

 予想外にアクションとして見どころが多い本作だが、もちろん謎解き要素もしっかりあってそちらも楽しめるものになっている。4DXだと吹き替えで見られるのだが、謎解きサスペンスとしての情報量の多さも吹き替え版ならよりわかりやすくなって見やすい。ライアン・レイノルズがピカチュウを演じているのが大いに話題になっているが、吹き替え版も西島秀俊がピカチュウ役であり、あのクールな西島がピカチュウを演じている事実だけでなんだか面白くなってくる。そして、やはりポケモンのいる世界は日本語が似合う。

 臨場感満載のアクション、そしてポケモンが確かにそこにいるという存在感を感じるためにも『名探偵ピカチュウ』4DX版は大いにおすすめしたい。

■シライシ
会社員との兼業ライター。1991年生まれ。CinemarcheやシネマズPLUSで執筆中。評判良ければ何でも見る派です。

■『名探偵ピカチュウ』4DX上映劇場一覧
※劇場情報は、各劇場サイトより確認。
※劇場により、対応している効果が異なる。
※上映劇場は変更となる場合あり。
【ユナイテッド・シネマ】http://www.unitedcinemas.jp/4dx/index.html
【シネマサンシャイン】http://www.cinemasunshine.co.jp/4dx/
【イオンシネマ】http://www.aeoncinema.com/4dx/
【コロナシネマワールド】http://www.4dx.korona.co.jp/4dxbu/index.html
【109シネマズ】http://109cinemas.net/4dx/
【USシネマ】http://cinemax.co.jp/4dx/
【フォーラム那須塩原】https://www.forum-movie.net/nasushiobara/
【アースシネマズ姫路】http://earthcinemas.jp/theaters/4dx

■公開情報
『名探偵ピカチュウ』
公開中
監督:ロブ・レターマン
出演:ライアン・レイノルズ、ジャスティス・スミス、キャスリン・ニュートン、渡辺謙、ビル・ナイ、リタ・オラ、スキ・ウォーターハウス
吹替:竹内涼真(ティム役)、飯豊まりえ(ルーシー役)
配給:東宝
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(c)2019 Pokemon.

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