『ゆうべはお楽しみでしたね』インタビュー

『ゆうたの』本田翼×岡山天音が語る、ゲームで広がる人との繋がり 「生きやすい世の中に」

 ドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』(MBS/TBSドラマイズム)が現在放送中だ。金田一蓮十郎の同名漫画を原作とした本作は、オンラインゲーム『ドラゴンクエストX』(以下、『ドラクエX』)で知り合った男女のシェアハウス生活が描かれるラブコメディ。本作のW主演を務める本田翼と岡山天音にゲームの魅力や、本作がテーマとするゲームを通した人との繋がりについて話を聞いた。

岡山「『いいね』を返して走って逃げた」


ーー出演が決まった時の率直なお気持ちはいかがでしたか。

岡山天音(以下、岡山):僕は漫画が好きで、金田一先生の作品は『ハレグゥ』(『ジャングルはいつもハレのちグゥ』)を読んでいたのでとても嬉しかったです。この作品に出演することが発表されてからは、他の作品の撮影現場に行くと、「僕も『ドラクエ』やってるんですよ」と声をかけられることも多くて、ゲーム好きが周りにこんなにいたんだなと驚きました。

本田翼(以下、本田):私ももともと金田一先生の作品がすごく好きで、原作も読んだことがあったので、率直に嬉しかったです。子どもの時から好きだった作家さんの作品に出ることができて、しかも『ドラクエ』という自分が大好きなゲームの作品で、最強の組み合わせが重なったなと興奮しました。

ーー役を演じるにあたって意識した部分はありますか?

本田:みやこは見た目だけが派手で、中身は普通の女の子なので、特に動作で意識したことはなくて、外見のメイクの練習はしました。

岡山:僕は普段あまりゲームをやらないので、クランクインする前に、『ドラクエX』をプレイしました。でも、“オンライン”の中で人見知りを発揮してしまい、全く話しかけることができなくて、“オフライン”な感じになってしまって(笑)。役柄としては、皆さんの日常の中のどこかにいるような人なのかなと思ったので、できる限りシンプルにいじられるキャラを意識しました。

ーーゲームの楽しさは味わえました?

岡山:そうですね、うーん(笑)。集団で戦ったり、冒険している人とすれ違う時に、孤独を感じて寂しかったです。楽しそうだな……って。「いいね」とアクションを起こしてくださる人がいたんですけど、「うわ、やべ。してくれた」と思って、どうしようかとなって、「いいね」を返して走って逃げたりしていました(笑)。

ーー本田さんはゲーム好きで有名ですが、岡山さんにゲームの面白さを伝授したりは?

本田:私は以前からこのゲームをやりこんでいたので、楽しさも怖さも知ってるのですが、岡山さんが本当に人見知りで。初めは全く会話がなくて、頑張って話しかけたりしたんですが、会話のラリーが続かなくて……そうだよね?(笑)

岡山:そうですね(笑)。

本田:質問にきちんと答えるで終わっちゃう、ね?

岡山:はい(笑)。

本田:だから、まだ教えるまではいけていないです。

ーー今もあんまり目を合わせる感じないですね……。

岡山:いやいやいや(笑)。もうでも、はい。

本田:全然合わせないじゃん(笑)。

本田「自分の好みを反映させてる」


ーー実際にゲームをプレイした時にはどんなキャラを選びましたか?

岡山:役と同じプクリポにしました。すごい人気なんですよね、プクリポって。

本田:みんな使ってるよね。私は見た目がかっこいいからという理由でウェディのキャラにしました。

岡山:実際に使ってみたら愛着が湧いてきてしまって。漫画ではプクリポが「可愛い可愛い」って言われてるから、そうなんだな〜と頭では理解していたけど、実際にプレイして気持ちがわかりました。

ーー2人がシェアハウスを始める原因になったのが互いにネカマ・ネナベだったということでしたが。

岡山:キャラクターを自分で選べるので、そういう世界で理想の自分のようなものを楽しむ人の心理はすごく納得できました。

ーー本田さんがウェディのキャラを選ばれた理由は?

本田:自分でも不思議だなと思うんですが、「かっこいい」とかが好きだから、そのキャラ選んだのかなって気づいた時があって。見た目の部分などで自分の好みを反映させてるかもしれないです。

岡山:なるほど。僕は、ゲームをプレイしていて、プクリポというペットを飼ってる感覚もありました。コスチュームを替えたりとか、愛で方はペットにちょっと似ているのかも。

本田:名前は何にしたの?

岡山:「こな(粉)」です。

本田:パウダーだから?

岡山:そう。

本田:(笑)。

岡山:何ですか(笑)。

本田:もうちょっと愛のある名前にしてほしい(笑)。

関連記事