織田裕二&中島裕翔、名コンビの道へ 『SUITS/スーツ』バディものとしての魅力

 『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第9話では、甲斐(織田裕二)がかねてから望んでいたシニアパートナーへと昇格。ピシッとしたスーツに身を包んだ甲斐の昇格を祝うパーティーの席から幕を開けた。

 甲斐のシニアパートナーへの昇格には一つ条件があった。それは、アソシエイトを雇うということ。「幸村・上杉法律事務所」の所長であるチカ(鈴木保奈美)は、甲斐が事務所の稼ぎ頭ではあるものの、極端の勝利至上主義であることから、そのためには手段を選ばない甲斐のことを心配し、このような形でパートナーをつけることを課した。そこで出会ったのが大輔(中島裕翔)だ。

 第1話から、大輔と甲斐は互いにちょっとした衝突を生じながらも、大輔は甲斐の教えに気づきを得て、また時には、甲斐へのナイスサポートにまわることで、2人であらゆる案件を解決に導いてきた。念願だった甲斐のシニアパートナーの夢も果たされ、2人の信頼関係も築かれたことで名コンビへの道を着々と進んでいる。

 第9話で甲斐と大輔は、チカの大親友であり、「幸村・上杉法律事務所」の顧問会計事務所の所長である百合(石田ひかり)から、同事務所のエース会計士・大河原忠(西村まさ彦)を解雇するようにと依頼を受ける。大河原は、出身大学を偽り、無資格にも関わらず会計士として働いていた。甲斐は、大河原の前でスムーズに話を進めようとする。だが、大輔が大河原と自分の境遇を重ねてしまい、「これまでの功績を考えたら確かにこんな解雇の仕方……」と口を挟み、大河原を「君の言うとおりだ。私には功績がある。なのにこんな仕打ちがあるか?」と不当解雇で訴える気満々にしてしまう。

 大輔は、甲斐が大河原を解雇するためにスムーズな交渉をしようとすることに反発。百合がなぜ突然、大河原を解雇する気になったのか、無謀な調査を進める。しかし、実は今回も甲斐が大輔と同じように疑問を持ち、大河原解雇の背景を探っていた。

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