晶が亡き夫の故郷を出向き、鉄道の運転士を目指すというストーリーにちなみ、MCから「今の職業ではなく他の職業で生きていくなら何を選ぶ？」というお題があげられた。有村は少し悩みながら、「自分自身の体の健康面や体調管理を気をつけているんですけど、体の悩みがあって、ここを改善したいという人が、相談できる場所。知識、技術を勉強して、人助けをしたい」とカウンセラーに興味があると話した。それに対し國村も、有村がカウンセラーになって話を聞いてくれたら、「それだけで治るでしょうね」とうなずいた。桜庭は幼い頃から看護師に憧れていたと言い、「今の会社の方にスカウトして頂いてこの仕事を始めたんですけど、『ナースの役できるからやってみない？』と言われ、今ここに立っています」と、芸能界に入ったきっかけを披露した。

　最後に有村があらためて「家族のあり方を改めて考えさせてもらえる、優しい作品です。終わったあと、温かい気持ちで帰っていただければと思います」と挨拶。本作は、今月頭に第23回釜山国際映画祭にてワールドプレミアが行われたが、日本ではこの日が初披露。全編鹿児島ロケでの撮影となり、豪華共演者たちの芝居はもちろん、その美しい風景も見どころのひとつになっていそうだ。

（取材・文＝若田悠希）

■公開情報
『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』
11月30日（金）より、全国ロードショー
出演：有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路、青木崇高
エグゼクティブ・プロデューサー：阿部秀司
監督・脚本：𠮷田康弘
音楽：富貴晴美
配給：松竹
製作：「かぞくいろ」製作委員会
(c) 2018「かぞくいろ」製作委員会
公式サイト：http://www.railwaysmovie.jp/