『アントマン&ワスプ』3面270°視界で見るアクションの臨場感 ScreenXが提供する“非日常の世界”
例えばアメコミ映画や『スター・ウォーズ』のような映画はリピーターも多いわけです。だから1回目は通常版で観て、2回目以降は吹替版を楽しんだり4DXみたいなアトラクション上映で楽しむ、というファンも少なくありません。そしてこのアトラクション上映に最近加わったのがScreenXです。通常の正面のスクリーン上映に加え、左右の壁も上映面として使うことで、要は3面マルチ上映状態で映画を楽しむことができるわけです。大画面上映のバリエーションなわけですが、それならIMAXで十分と思いきや、これが想像以上に楽しかった! 自分のまわりをスクリーンに囲まれているから本当に映画の世界の中にいるような感覚になります。
8月31日から公開が始まった『アントマン&ワスプ』も、ScreenXとすごく相性のいい映画でした。本作の場合、終始、左右のスクリーンを使っているのではなく、ここぞ! という見せ場の時に3面マルチ状態になるのです。だから主人公たちがヒーローに変身して活躍するシーンになるとScreenXモードに。自分たちのワクワクや興奮が高まるとそれにあわせてスクリーンが広がる感じで気分があがります。
また『アントマン&ワスプ』の場合、そもそも主人公たちが瞬時に大きくなったり小さくなったりするのが見せ場だから、それに連動してスクリーン自体が大きくなったり小さくなったりするのは違和感がないのです(笑)。
さらに本作では“量子世界”というファンタスティックな異世界を冒険するシーンがあり、ScreenXのおかげでまさに劇場が“量子世界”そのものになりました。加えて本作では美しいサンフランシスコの街を舞台にした、映画史に残る(と思う)ユーモラスかつ迫力のあるカーチェイスが見ものです。カーチェイスのシーンはフロントと左右に映像が映し出されるわけですから、自分が本当に運転席にいるような感覚になります。
繰り返しになりますがこういう派手な見せ場の多い映画はScreenXがピッタリだと思う。別に『万引き家族』をScreenXで観なくてもいいですが(笑)、いつもとは違う非日常の世界に連れて行ってくれることを映画に期待するのなら、ScreenXです。
特殊な上映形態ではあるけれど3Dメガネは要らないし、4DXみたいに“動く”のが苦手(ちなみに僕は3D上映も、4DXも大好きです)という人も、このScreenXなら抵抗なく臨場感のある映画経験ができるのではないかと思います。