『半分、青い。』佐藤健が明かす、永野芽郁との関係「“仲のいい人”と“好きな人”の中間くらい」
4月2日から放送が始まった連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)。天真爛漫でユニークな感性のヒロインが、故郷である岐阜と東京を舞台に高度成長期の終わりから現代までを駆け抜け、やがて一大発明を成し遂げるまで、およそ半世紀の物語を描いた北川悦吏子のオリジナル作品だ。今回リアルサウンド映画部では、ヒロインの幼馴染・萩尾律を演じる佐藤健にインタビューを行った。初めてのNHK連続テレビ小説出演についてや、自身の演じる律というキャラクターの魅力、そして共演者との関係について話を訊いた。
初の朝ドラ出演にして、初めての北川作品
ーー初の朝ドラ作品への参加について、率直な感想を教えてください。
佐藤:他の作品と変わらず取り組んでいます。これまで僕は意識的にそうしていたわけではないのですが、結果的にドラマより映画に出演する方が多くなっていました。また、普通の連続ドラマ以上に、テレビというメディアを代表するような“朝ドラ”と自分には接点がないと思っていただけに、声をかけていただけたことが本当にうれしいです。僕みたいな俳優でも出ていいんだと(笑)。
ーー北川悦吏子さんが脚本を手がける作品に参加することに特別な思いはありますか?
佐藤:『ロングバケーション』(フジテレビ系)など、北川さんの手がける作品が以前から好きだったので、いつかご一緒できたらなとぼんやり思っていました。朝ドラは拘束期間が長いですし、参加させていただけることは大きな経験になると思っています。
ーー現場に入って改めて感じた北川作品の魅力とは?
佐藤:脚本を読んでまず思ったのは、ドラマの画がハッキリと見えていること。その画を伝えるための設計図のような脚本だという印象を持ちました。ただセリフやト書きが書いてあるということではなく、ドラマを作る意志を脚本に感じて、ドラマを作る本質を見たような気がしました。あとはセリフが面白く、それがキャラクターや作品の魅力になっていると思います。
ーー佐藤さん自身、かなり手応えを感じているという話を聞きました。
佐藤:やはり脚本による部分が大きいです。僕自身、次の話が楽しみで読み進めてしまいますし、実際に現場でヒロインの鈴愛のことを見ていると、絶対にみんな彼女のことを好きになるだろうなと思うんです。異性としてだけでなく、応援したいという気持ちであっても、鈴愛のことを好きになる。すると、あとは彼女が何をしていても見ているだけで面白いと思える作品になるのではないかと。それだけで初回から最終回までご覧いただけるんじゃないかと思います。
ーー朝ドラの大変さは感じていますか?
佐藤:深夜まで撮影して、翌日の早朝からまた同じシーンを撮影することもあるので大変ですね。特に永野芽郁さんは毎日そういうスケジュールなので、「これは大変だな」と思いながら見ています。でも撮影の要領はすこぶるよくて。みんなのチームワークもいいですし、長年やられてきているプロの力というか、伝統の力みたいなものを感じています。