ジェニファー・ローレンス、『レッド・スパロー』と近年のスパイ映画との違いについて語る

  3月30日に公開される『レッド・スパロー』より、主演を務めるジェニファー・ローレンスのコメントが公開された。

 本作は、『ハンガー・ゲーム』シリーズのジェニファー・ローレンスとフランシス・ローレンス監督が再タッグを組んだスパイ映画。元CIA工作員ジェイソン・マシューズが実体験を基に書いたベストセラー小説を原作に、ハニートラップと心理操作を武器としてミッションの遂行するスパイ“スパロー”と、それを取り巻く陰謀と欲望の物語が描かれる。

 ジェニファー・ローレンスは本作で、女スパイである主人公ドミニカを演じている。そんな彼女はスパイ映画について、「かっこ良くてエキサイティングなジャンルだと思う。でも、同じパターンの作品が多いから、個人的には心理スリラーとかドラマのほうが好きなの」と、実はあまり好んでないことを赤裸々に告白。

 『007』シリーズや『ミッション:インポッシブル』シリーズ、『キングスマン』シリーズなど、人並み外れた能力の男性ヒーローがド派手なアクションで魅せる近年のスパイ映画と本作との違いについて、「原作が本物の元スパイによって手がけられ、これまでに描かれたことのないリアルな諜報活動が描かれているところ」だと明かす。33年間にわたりCIA作戦本部に勤務し工作活動をした原作者のマシューズが「ソ連では若い女性をハニートラップとして訓練させていて、彼女たちはスパローと呼ばれていた」と証言するスパイ世界の現実が、忠実に描かれている本作。ローレンスは「人生の大半をロシアの諜報活動に費やしてきた彼だからこその、まったく新しい視点になっているわ。何より、それらが本当のことであるというのが驚きね」とも語っている。

 さらに、ローレンスがもう一つの見どころとして挙げたのは、彼女が演じるロシアの“女スパイ・ドミニカのスリリングな恋模様”だ。ドミニカは持ち前の美貌と頭脳で望まないながら一流のスパローへと仕立て上げられ、アメリカのCIA局員に接近し、ロシア政府内に潜むスパイの名を聞き出すミッションを与えられる。このターゲットであるCIA局員ネイト(ジョエル・エドガートン)こそ、ドミニカの “禁断の恋”に落ちてしまう相手。「ドミニカとネイトの関係はとても面白い。2人はお互いの情報を引き出す任務につき、相手を操ろうとする過程で恋に落ちるの。だから2人は互いへの信頼と、スパイとして騙さなければならい葛藤に揺れ動くわ」と、女スパイとCIAの恋の苦難を明かしている。さらに原作のマシューズも元CIAであり元スパイの妻を持つ立場から、「ドミニカとネイトは恋に落ちるが、それは彼らにとって危険であり禁じられたことでもある。ロミオとジュリエットのように、めでたく終わることのない恋愛だ」と、惹かれ合う2人に待ち受けるのは波乱の結末だとも説明している。

■公開情報
『レッド・スパロー』
3月30日(金)全国ロードショー
監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリング、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジェレミー・アイアンズ
配給:20世紀フォックス映画
(c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/redsparrow/

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