竜星涼はなぜ怪しく見えるのか? 視聴者を惑わす『アンナチュラル』木林役の深すぎる沼

 緻密なストーリー展開が好評の『アンナチュラル』(TBS系)で描かれるのは、石原さとみ演じるミコトをはじめ魅力的なキャラクターばかり。そんな個性豊かな登場人物たちの中で、特異な存在感を放っているのが葬儀屋・木林南雲を演じる竜星涼だ。

 2009年にスカウトをきっかけに芸能界入りした竜星は、ドラマ『素直になれなくて』(フジテレビ系)で役者デビュー。2013年に『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)キョウリュウレッド/桐生ダイゴ役でドラマ初主演を務めると、『GTO』(フジテレビ系)、『ごめんね青春!』(TBS系)での生徒役を経て、2015年には『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ×Hulu)でサイバーテロリスト役に抜擢。翌年には主演映画『シマウマ』で手段を厭わない最凶の回収屋を演じ、早々に“ヒーロー”イメージから脱却することに成功した。

 180cmを優に超える高身長と抜群のスタイルで、2016年には『Yohji Yamamoto HOMME 2016-2017AW Paris Collection』でパリコレデビュー。しかも、言葉もわからないまま単身渡仏し、現地で参加したオーディションで出演権を得たというから、その行動力に驚かされてしまう。

 モデルとしても活躍する一方、昨年公開された映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』では、ヒロイン・広瀬すずの友人として、背伸びする恋に揺れながら、熱い友情を貫き通す男子高生を好演。さらに、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』では、主人公・みねこ(有村架純)に思いを寄せる誠実な警察官を爽やかに演じ、幅広い年齢層から支持されることになった。

 そんな竜星が『アンナチュラル』で演じている木林南雲は、次回最終話だというのにあまりに謎が多い。特徴的な跳ね上げサングラスを身につけ、パカパカとレンズを上げ下げする姿が印象的だが、確実な情報といえば「フォレスト葬儀社で働いていること」「独身であること」「中堂(井浦新)に協力し、口内に“赤い金魚”の印がある遺体を探していること」、その程度だ。

 第1話の初登場シーンでは、UDIラボに遺体を運び入れると「死後10日。保存状態がよろしくなく、かなり熟しておられます」と、遺体の状態をひょうひょうと説明。葬儀社というよりはクセの強い執事のようなしゃべり口調で、早くも「この葬儀屋は何者!?」と心を掴まれてしまった。

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