視聴者、キャスト、スタッフの“愛”が溢れた『ひよっこ 紅白特別編』 有村架純の紅組司会を振り返る

 『特別編』のラストは、桑田演じる浜口が「いい歌ができたら、また聴いていただけますか?」とみね子らに別れを告げるというものであった。それは、時を経て桑田が紅白で「若い広場」を聴かせるということにかけられたセリフであるが、画面の右下に出ていた「つづく」の文字は、まだ『ひよっこ』の物語が続いていくことを示したものとも捉えられる。

 SNSには、『ひよっこ』キャストによるメッセージも。磯村は「本当に忘年会をしているようなくらい、幸せな時間でした」と綴り(参考:磯村勇斗Twitter)、ヤスハルを演じた古舘佑太郎は「ギターを突如現れた謎の男に奪われてしまい、一曲も歌えなかったヤスハル」とツイート(参考:古舘佑太郎Twitter)。『ひよっこ』の公式インスタグラムの投稿(参考:連続テレビ小説「ひよっこ」Instagram)には、撮影風景と「さぁみんなで、2018年もがんぱっぺー」というみね子の名セリフが添えられた。そして、投稿には視聴者からたくさんの続編を望む声が寄せられている。

 特別編は2部に渡る短い物語ではあったが、みね子の「誰!」という大げさなリアクションや澄子(松本穂香)の「うめ~!」など、“これぞ『ひよっこ』”といった愛らしい要素が散りばめられていた。2018年の始まりに、「つづく」という一つの希望を見せてくれたのは、『ひよっこ』からの最高の贈り物のように思えた。

(文=渡辺彰浩)

■番組情報
『第68回NHK紅白歌合戦 夢を歌おう』
NHK総合 ラジオ第1にて2017年12月31日(日)午後7時15分から午後11時45分
出演:有村架純、二宮和也、内村光良、桑子真帆 ほか

NHKオンデマンド 配信
【配信開始予定】
2018年1月1日(月)午前10時(前半)/正午(後半)
【配信開始予定】
2018年1月15日(月)11時59分
※新規購入は前日まで

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