直木賞作家・一穂ミチの連作短編集『希望の子』刊行 震災の日に生まれた少女と「反希望クラブ」の物語

直木賞作家・一穂ミチの最新小説『希望の子』が、10月7日に文藝春秋より刊行された。
本作は2011年3月11日に生まれ、失声症により言葉を発することができない少女・雪花(せっか)を主人公とする連作短編集。スクールカウンセラーの梢(こずえ)に誘われ、“生まれた日によって希望を背負わされた人”が集まる「反希望クラブ」に参加することになった雪花の物語を描く。震災の日を境に、父は故郷の福島から戻らなくなり、雪花は母と大阪で暮らしてきた。「反希望クラブ」は雪花の大切な居場所となっていくが、ある日、雪花は母のスマホを盗み見てしまう。
収録作は「希望の子」「カーマンライン」「ウィンドミルでキドニーパイを」「羊の帰る家」「歌うように生きて」「汽水域」の6編。
著者の一穂ミチは、大阪府生まれ。2007年に『雪よ林檎の香のごとく』でデビューし、2022年『スモールワールズ』で吉川英治文学新人賞、2024年『光のとこにいてね』で島清恋愛文学賞、『ツミデミック』で直木賞を受賞している。2022年には咲くやこの花賞(文芸その他部門)も受賞した。他の著書に『うたかたモザイク』『恋とか愛とかやさしさなら』『アフター・ユー』『たぶん、恋しい』などがある。
書店員向け事前見本(プルーフ)には申し込みが殺到し、異例の3刷を記録。発売前重版も達成した。全国の書店店頭で展開されるPOPには、一穂ミチからの直筆メッセージ「すべての子どもたちと元・子どもたちに捧げる「希望」の物語です。」が添えられる。あわせて、一部書店では購入特典として「一穂ミチ特製しおり」が配布される(数に限りがある)。
■書誌情報
『希望の子』
著者:一穂ミチ
定価:1,980円(税込)
発売日:10月7日
出版社:文藝春秋

























