【漫画】助けた“千羽鶴”が恩返しに来た? 短歌から生まれたハートフル漫画『鶴の恩返し』

 体調を崩す男性の家を訪ねて来たのは、以前助けた“千羽鶴”……? 民話『鶴の恩返し』をモデルにした創作漫画が、Xにアップされた。今回は作者であるかつお節(@katuobusi1234)氏に、創作の経緯やキャラクター制作について話を聞く。(青木圭介)

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『鶴の恩返し』(かつお節)

ーー千羽鶴が恩返しにくる『鶴の恩返し』という設定が、魅力的でした。本作を創作した経緯を教えてください。

かつお節:元々、「五・七・五・七・七」で詠む短歌を作るのが趣味なんです。短歌を投稿できるアプリがあるんですけど、そこで投稿した短歌が結構良いストーリーになったなと思って、ちょっと漫画に描いてみようと思ったのが本作です。

ーー元となった短歌はどのような内容だったのでしょうか?

かつお節:本当に素人なんで大したことはないんですけど……!

声そろえ「「「一晩泊めてくださいな」」」たぶん昨日の千羽鶴たち

 という短歌でした。そのときにアプリから提示されたお題が「千」だったんです。そこで千羽鶴を助けて、その翌日に千羽の鶴たちが擬人化し、家に押しかけてくるストーリーの短歌を詠みました。その発想を元にアレンジを加えながら、漫画化した形です。

ーー大きく深い愛を持つ千鶴というキャラクターを描くうえで、こだわったことはありますか?

かつお節:本作に限らず、キャラクターのバカでかい感情を描くのが好きなんです。恩返しというベースはあるにしても、私の好きなモノを押し出したい気持ちがあったんだと思います。千鶴は表情がコロコロ変わるのも、こだわりというか好きなポイントですね。顔を赤くしたり泣いたり、読者にわかりやすいように感情を表現することを、意識しました。

ーー溶けてしまった千鶴が復活するラストの展開も印象に残りました。

かつお節:『鶴の恩返し』には、扉を少し開けて覗くシーンがあるじゃないですか。それを本作では、閉じてあるカーテンを開けるというので、リンクさせて表現してみました。ただ元の物語と同じにするのではなく一工夫入れたかったので、水に濡れてしまって恥ずかしがる姿をプラスして、さらに溶けてしまった方が盛り上がるかなと思ったんです。でもそのままではやっぱり寂しいなと感じ、主人公が千羽鶴を作って再生させるシーンに繋げました。

ーー本作のなかで、かつお節氏自身が気に入っているポイントを教えてください。

かつお節:1度溶けてしまった千鶴と主人公が、再会するシーンがお気に入りです。感情を表に出している表情を描くのが好きなので、主人公がポロポロ涙をこぼすシーンは、彼の優しい心を表現できたかなと思います。描いていて楽しかったのも、この再会シーンです。

ーーかつお節氏が漫画を描き始めたきっかけは?

かつお節:物心ついた頃から絵を描くのは好きでした。漫画を描き始めたきっかけは、好きな漫画の模写ですね。『ドラゴンボール』とか『ONE PIECE』とかの模写から始めて、そこから徐々に自分でストーリーなんかも考えるようになりました。

ーーちなみに、短歌はどのようなきっかけで始めたのでしょうか?

かつお節:短歌はSNSのフォロワーさん経由で好きになりました。短歌って「五・七・五・七・七」のなかに、色々な感情とか情景がギュッと詰まっているんです。フォロワーさんの短歌でそれを感じて、「短歌って素晴らしい!」と思い自分でも詠むようになりました。

ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。

かつお節:今は主に二次創作の活動をしているんですけど、今回この『鶴の恩返し』の漫画を描いて、創作漫画って面白いなと思いました。なので自分で作品を描いて、持ち込みとかにもチャレンジしたいです。元々漫画が好きで、プロの漫画家として活動するという夢もあったので、商業に挑戦してみたい気持ちもあります……!

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