【見姫圭織の星読み占い】都市ボーイズ・はやせやすひろと語り合う「見えないもの」との向き合い方
フォーチュンデザイナー・見姫圭織が今回ゲストに迎えたのは、人気YouTuber「都市ボーイズ」はやせやすひろ。呪物に宿る背景や人の思いまで受け取るコレクターとしても名を馳せ、怪談なのになぜか笑ってしまう独特な語り口で、多くのファンを魅了しています。
占いと怪談。夏の終わりに、「見えないもの」について話そうとふたりの対談が実現しました。ところが、話すほどに見えてきたのは、はやせやすひろという人のなんとも不思議な生態。
人とは距離を取るのに、借金をしてでも寄付に走る。私生活では驚くほど何もできないのに、気になる奇祭や儀式があれば世界中どこへでも飛んで行く――。星を読み解くうちに、その一筋縄ではいかない生き様が次々と浮き彫りになっていきました。
「フォーチュンデザイナー・見姫圭織の星読み占い」とは?
オリジナルの占いと西洋占星術をベースに、星の動きから人の感情や運気の流れ、時代の空気を読み解き、月星座リーディングを発信しているフォーチュンデザイナー/星の翻訳家の見姫圭織(みひめ・かおり)による連載企画。天体の動きから見える時代のムードや運気の流れを、星の言葉としてわかりやすく翻訳し、そこから導かれる“本質の答え“をお届けします。
「私が星を読むとき、大切にしているのが太陽星座と月星座です。太陽星座は、人から見えるあなたの姿。どのようなキャラクターとして輝くのかを示す星。月星座は、誰にも見せていない“本音の自分”。このふたつの星をあわせて読むことで、その人らしさや魅力がより立体的に見えてきます」(見姫圭織)
赤ちゃんにも敬語で話す。人との境界線を引きまくる理由
見姫:以前、トークイベントでご一緒して以来ですね。そのときに感じたはやせさんの第一印象は、たぶん人のことが数倍見えちゃう人だから、あえて距離を取ろうとしているのかな、ということでした。
はやせ:距離については、そうですね。基本的に僕、家族以外はみんな敬語なんですよ。敬語っていう壁をひとつ置かないとダメですね。赤ちゃんにも敬語ですから。「どうも、何されてるんですか?」って。
見姫:やっぱり意識的に壁を作っているんですね。正直、あのイベントではそこまで深くお話はできなかったと思っていて、今回来ていただけて嬉しいです。どうして来てくださったんですか?
はやせ:見姫さんって、バランス感覚がすごくあるじゃないですか。占いをされる方ってときどき「こうです!」って感情的に押し付けてくるタイプの人がいると思うんですけど、見姫さんはもっと冷静に「こういう可能性があります」「こういうデータがあります」っていう話し方をしてくれますよね。
見姫:うれしいです。はやせさんは占い師に厳しいと聞いていましたが(笑)、占い自体を否定しているわけではないんですよね。
はやせ:全然。むしろ家族みんな占い好きですし。昔から、よくテレビを見ながら「やっちゃん、今日何位やって」とか一喜一憂してました。あ、“やすひろ”っていう名前なので「やっちゃん」って呼ばれてたんですけどね。占いって、単純にデータだったり統計だったりっていう、ちょっと学問的なところがあるじゃないですか。「当たる、外れる」だけじゃなくて、学びもある。
見姫:そうなんです。「当たった」「外れた」だけで終わらせないでほしいというのが、私の願いでもあります。それで、はやせさんの運勢も見させていただいたんですが、はやせさんは太陽星座が魚座なんです。魚座の特徴のひとつに、「境界線があいまい」というものがあるんですね。自分と他人の境目が薄くて、人の感情なんかも入ってきやすい。生霊や人の念を集めやすいタイプです。
はやせ:えー、そうですかね? 僕は子どものころから、「人間って腕が2本しかないんやから、助けられる人なんて1人か2人しかおらんやろ」っていう持論があるんですよ。だから、僕、人をA、B、C、Dって分けてるんです。人を助けるってスピード感が大事なんで、あらかじめ決めておこうって。Aならどんな状況でも何も考えずに100%助ける。Bは助けるか考える。Cは話は聞くけど助けない。Dは興味ない、みたいな。大半の人はDです。なぜなら僕の腕は2本しかないから。よくニュース見て「かわいそう」とか言うじゃないですか。でも、僕は何とも思わない。Dの人たちのことなので。
見姫:それって自分でルールを作っているんですよね? そうして境界線を引かないとダメな理由があるんですか?
はやせ:僕、ほっとくとむちゃくちゃ寄付しちゃうんですよ。「僕がお金を持って使うより、人が使ったほうがうまく使えるやろ」って。売れてないときから借金してまで寄付してましたから。テレビで、海外の子どもたちがパンを食べられてないっていうのを見て「なら、寄付したろ」と思って。
見姫:借金をしてまで!?
はやせ:はい。結構な額だったんで、当時は大使館に呼ばれましたね。今も書籍とイベントの売上を全部寄付してます。入った分とプラス自分の気持ちを上乗せして。この前も熊本に100万円寄付しました。僕のなかで、お世話になった土地は全部A。それはもう決めてあることなんで。今は、奥さんがお金を全部管理してるんですけど、A~Cまで共有してあるんです。そんな感じだから、もう最近は交通系ICカードしか持たせてもらっていないですね。僕には移動か、自販機で何か買うかしかできないです(笑)。
モノも人も、嫌われものに惹かれてしまう
見姫:それは、ほとんどの人を「興味ない」って切り分けないと、大変なことになっちゃいますね。逆に、どういう人に興味を持つんですか?
はやせ:嫌われもの、すごく好きですね。好かれるのって、めちゃくちゃ簡単だと思うんですよ。好かれる理由って、大体一緒じゃないですか。顔がいいとか、性格がいいとか。でも嫌われる理由って、いろいろあるんですよね。しかも、ずっと誰かに嫌われ続けるって、むちゃくちゃ難しい。そこまで人の感情を動かせるって、「こいつ何したんやろ」って興味が出る。
見姫:それ、呪物に惹かれているのとちょっと近いかもしれないですね。みんなが避けるものに対して「そこに何があるんだろう」と見に行ってしまう。闇のほうに光を感じるというか。そもそも、呪物を集め始めたのはいつごろなんですか?
はやせ:2016年とか17年ぐらいですね。ミャンマーに取材に行って町のホテルに泊まったんです。そこのオーナーがコレクションを持っていて、いろいろ見せてもらってたら、壁にネックレスが掛かってて。「これ何ですか?」って聞いたら、「これは売り物じゃない。家族のもので、代々受け継いでるものだから手を出すな」って。人を呪うための首飾りで、チーターの牙がついてたんですよ。
見姫:え~、怖いですね。
はやせ:見た目も別にきれいじゃないんですよ。苦しみながら死ねっていう呪いが込められているんで、そういう苦しい顔があしらわれていて。でも、なぜか「これを手に入れたら人生変わるんじゃないかな」って思っちゃったんです。そしたらもう子どもが「欲しい欲しい!」って駄々こねるみたいな感じで。
見姫:それまで、そういうものを集めていたわけではない?
はやせ:全然。でも、そのときは異常に欲しくなって。
見姫:むしろ首飾りのほうから呼ばれたみたいですね。
はやせ:そうなんですよ。“こいつ、俺に連れ出してもらいたがってるのかな”と。なんとか手に入れて、帰国してからもずっと首につけてたんです。そしたらある日、歌舞伎町で仕事があったから首から下げて行ったんですけど、気づいたらなくなってて。雨も降ってきて、奥さんと二人で探してたら、ホストの人たちが何かをガチガチ踏んでるんですよ。「何やろ」って見たら、僕の首飾りで。「あ~、やめて~~!」って身を挺して守りました(笑)。
見姫:そんなことあります?(笑)
はやせ:だからチーターの牙もちょっと欠けてるんですよね。でも、あとで見たら紐はほどけてないんですよ。「じゃあ、どうやって首から抜けたんやろ」って。
見姫:怖っ(笑)! でも、そこから呪物コレクションが始まったわけですね。たしかに、人生が変わったのかも。
はやせ:そうですね。しかも「呪物を集めてます」なんてとくに明言してなかったのに、そのひとつを手に入れてから、どんどん僕のところに集まり始めたんですよ。引き寄せられてるみたいに。今やもう、リビングに100以上あって。呪物が家を占領して、逆に日用品を倉庫に入れてますからね。ルンバとか、炊飯器とか、空気清浄機とか。
見姫:どうやって生活してるんですか(笑)。
正気を失うほど根詰めて働く、ほぼ山羊座
はやせ:たしかにイベントとかも、盛り上げるだけ盛り上げたら、「もうええか」って急に抜けたくなる。僕、18歳からテレビの裏方もやってるんですけど、完成した場所にずっといたいんじゃなくて、盛り上がっていく場所を作りたいんですよね。
見姫:来年以降は、人に任せることもテーマになりそうです。いい仕事の話は、全部を自分でやるんじゃなくて、「ここから先はよろしく」と渡しましょう。とくに2027年の夏ごろから人とのつながりも増えて、忙しくなりそうです。2028年までは、これまでやってきたことを収穫して、形にしていく流れ。その先は、相方の岸本誠さんとの仕事の仕方も少し変わっていきそうです。
はやせ:それはもうポジティブな意味で兆しがありますね。今までは二人で呼ばれることが多かったんですけど、最近はそれぞれ別の場所に呼ばれることが増えていて。僕は呪物とか祭りとか怪異的なものに、岸本は岸本で人怖とか陰謀論とかリアルなもののほうに向いていて、別々に活動してまた合流したときに、お互い話すことが増えてますね。
見姫:そうですね。実はおふたりの関係って、実は親子っぽいんですよ。例えるなら、はやせさんが器で、岸本さんが花みたいな。
はやせ:いや、そこは僕のほうが花でしょ!(笑)
見姫:(笑)。健康面で見ると、来年はかなり忙しくなりそうなんです。特に膝と頭が気になります。
はやせ:あー。たしかに、膝は小さいころに怪我して水が溜まってるんですよ。それと頭で言うと、昨日病院でも同じことを言われました。睡眠時無呼吸症候群なんですよね。奥さんが、僕が寝てるときの様子を見て気づいて。数値的には1分に1回ぐらい呼吸が止まってる状態で。寝てる間、ずっと首を絞められてるみたいなもんなんですよ。
見姫:それって呪物に取り憑かれてるようなもんじゃないですか!
はやせ:呪物を集めていて狐の置物の尻尾が動いたり、リビングから娘じゃない赤ちゃんの声が聞こえたりっていう怪奇現象は体験しているんですけど、自分では取り憑かれてるとか呪われてるって思ったことはなくて。ただ自分が今、正気かどうかわからないっていう悩みはちょっとあるんですよね。
見姫:星回り的には今は正気です(笑)。でも、去年とか正気じゃなかったんじゃないですか?
はやせ:たしかに。去年は、おっしゃるとおり結構おかしかったですね。一時期、月に20何本とかイベントが入ってて。しかも地方を飛び回る感じで。さすがにクタクタで動けなくて東京駅でぼけーっとしていたら、頭の上にあるステンドグラスがブワーって近づいて見えたんですよ。「うわ、このままぶつかちゃう」ってなったときに、たまたま近くにいた子どもの「トイレに行きたい」って声が耳に入ってきてハッと意識戻って。後日、もう一回東京駅に行くことがあって、「たしかこのへんやったな」って座ったら、そもそもステンドグラスなんてなかった、ってことがありました。
見姫:え、急に怖い話になっちゃった!(笑)
はやせ:なんもなかったです。いや、もしかしたらちょっと泣いてたのかもしれないですね。涙でキラキラして見えたんかもしれないですけどね。
世界中には行けるのに、自分のことは何もできない
はやせ:あ、それはわかりますね。僕ほっといたら、暗いところでずっと寝転がってます。仕事とか家族ベースなら動けるんですけど、自分ベースになると、プライベートで何していいか全然わからない。生活力、一切ないんで。奥さんと結婚して、毎日ご飯を作ってくれるから食べられているだけです。目の前にご飯があっても、「温めて食べてね」って言われても食べないですから。今日の服も全部、奥さんに決めてもらいました。
見姫:仕事では世界中どこにでも行くのに?
はやせ:興味があるものなら、どこでも行けるんですよ。でも自分のことになると、本当に何もできない。
見姫:本当にお話を聞くほど、奥様がいてくださってよかったですよね。そんな奥様とはどうやって出会ったんですか?
はやせ:僕が19歳、奥さんが17歳のときに、スーパーのバイトで。会った瞬間に「あ、これ結婚するやん」って思いました。でも、それまで恋愛をしたことがなかったので、どうしたらいいか全然わからなくて。恋愛指南書みたいな本を読んだら「傘を貸すと、返してもらうためにもう一回会える」みたいなのを見たんですよ。「これや!」と思って。晴れてる日に傘渡したんです。
見姫:なんで(笑)!
はやせ:もう傘貸さなきゃって頭がいっぱいになってたんです。だから、とにかく「はい、傘持って行き」って。当然向こうは「いや、大丈夫です」って言うんですけど、「俺、家近いから大丈夫やから」って(笑)。
見姫:怖い怖い(笑)。でも、そこからよくお付き合いして結婚されましたね。
はやせ:それからなんとか何回かデートしたんですけど、どこに連れて行っていいのかもわからないから、全部オカルトスポットに連れて行って。
見姫:初デートからはやせさんですね。
はやせ:向こうも、歩いたり喋ったりするのは楽しかったみたいなんですけど、そのうち彼女が大学受験のためにもう遊べないってことになって。僕、19歳で初恋だったわけじゃないですか。この計算でいくと、次にこういう出会いがあるのはまた19年後や、と。そう思ったら彼女の決断は「間違ってる」って伝えないとと思って。それで、彼女が話してた「この公園に行く」とか「この学校に通ってる」とか、そういう情報を地図に点で打って。だいたいこの辺に住んでるんじゃないかって範囲を作ったんですよ。で、その範囲を夜にずっとぐるぐる歩くんです。少しずつ範囲を狭めていったら、どっかで偶然会えるんじゃないかと思って。で、あとでこの話を軍事関係に詳しい人に話したら、「お前、それ米軍がやるローラー作戦やぞ」って言われました。
見姫:もう、それ一歩間違えたらストーカーですよ(笑)。
はやせ:いや、ちゃんとストーカーです。そのローラー作戦は、すぐに弟にバレて怒られたんでやめたんですけど。それから2年ぐらいして、僕が当時のバイトの上司がたまたま彼女と名字が似ていて、間違ってメールを送ってしまったんです。そしたら、ちょうど彼女が大学で出会った彼氏と別れたタイミングで「会って話したい」と。こっちとしては「いや、彼氏おったんかい」って話でしたけど。
見姫:でも、そんな紆余曲折を経て結婚した奥さんは、はやせさんの良き理解者ですよね。
はやせ:奥さんがいてくれる今の僕があります。僕、31歳までバイト暮らししてて。なのに、取材に行きたいとなったら、奥さんが家族にお金を借りてでも海外へ行かせてくれたんです。一時期、奥さんの実家を担保にしてまでお金を借りてましたから。俺がしたいことは全部、どんなことをしてでも実現しようとする。でも月末の夜になると、毎晩通帳を見て奥さんが泣くんです。「泣いてもお金は増えませんよ~」って言って茶化してたんですけど。
見姫:ひどい(笑)。
はやせ:でも、あるときさすがにこのまま一緒にいていいんかなって思って。今ならまだ彼女が実家にお金を借りているだけで、まだ引き返せるんじゃないかと。今後、外部に借りてしまう前に、「もう俺じゃないほうがいいんじゃないか」って言ったんです。そしたら「私は絶対に当たる宝くじを私は捨てない」って言われて。
見姫:うわーー。すごい!
はやせ:それで、「この人は絶対幸せにせなあかんな」って思ったんですよね。今まで取材してきた話もたくさんあるし、これをちゃんと仕事にしないといけないなって。それで発信の仕方を変えて、YouTubeもちゃんとやるようになって。彼女ずっと「社長になりたい」って言ってたんですけど、結果的に会社にして社長にしてあげることができました。
見姫:奥さまは、かなり早い段階からはやせさんに「当たる」と思っていたんですね。
はやせ:実はうちの奥さん、昔スカウトの仕事してたことがあって。「伝説のスカウトマン」って言われてたんです。普通だったら一日に3~5人アポイントが取れたら優秀だっていうところを、奥さんは25人とか取ってたらしくて。彼女がスカウトするために道に立つと、他のスカウトマンが「今日はダメだ」って引き上げるくらい。そんな奥さんが「あなたのこと私は面白いと思ってるし、私はあなたのファンだから」って言ってくれたんです。僕自身は、本当に何もできないんですよ。ただ、こうやって、自分が見たり聞いたり、体験した奇妙なことを人に話すことだけはできる。逆に、それ以外に才能がなくてよかったなとも思ってるんです。僕はもう、これしかないから。
見姫圭織 プロフィール
母親の影響で物心ついた時(中学生)から占いについて学ぶようになり、バイオリズムと運気は日常にとても関係していることを実感し、興味が湧き分析するようになる。占いと潜在意識(引き寄せ)などを用いて、十数年、実験的に日々の生活を送る中で、面白い不思議な体験を幾度もする。
見姫圭織の星読み占い
https://mihimekaori.com/
Instagram:見姫圭織💎星読み占い・Fortune Designer (@mihime41)
https://www.instagram.com/mihime41/
Instagram:星と月のことば(@mihime_foutune)
https://www.instagram.com/mihime_fortune/
X:見姫圭織
https://x.com/mihimekaori24