【漫画】人間の脳にAIチップを埋め込んだら……? 人間拡張と環境の変化を描く短編漫画
人間と見分けがつかないAIヒューマノイドと、クラスメイトになった少女。友達として仲良くなる2人だが、人間とはまったく異なるスピードで進化するヒューマノイドはやがて……。
人間拡張をテーマに進化と変化を描く短編漫画が、Xにアップされた。今回は本作の作者・なまくらげ(@rawjellyfish)氏に、創作の経緯や作中の表現について話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作した経緯を教えてください。
なまくらげ:今年6月に開催された、COMITIA156に向けて執筆した作品です。少し前に人間拡張(エンハンスメント)について書かれた記事を目にしたのをきっかけに、昨今勢いを増すAI技術の発展と絡めた話を考えようと思いました。
ーー人間拡張による周囲との関係性の変化という設定は、どのように考えましたか?
なまくらげ:本作は、「自分とは何か」というテーマを主軸にしました。先に進化していくアンドロイドを身近な友人に置くことで、人間拡張の良し悪しについて主人公に考えてもらう構図にしています。
ーー題材の1つとして「AI」を扱ううえで意識したことは?
なまくらげ:人工知能が発展した後の世界を想像するのは難しいので、そこはあえて具体的に描きすぎないようにしました。一般的なメリット、デメリットや、人物の心情の変化の方に焦点を当てるようにしています。
ーーIQが大きく異なると会話が通じなくなるというのを、犬と人間で例えて表現しているのが印象的でした。
なまくらげ:人間拡張は我々の認知を超えたレベルまで人間を進化させるモノで、その場合の関係性に近しいものを身近なところで探しました。仲良くできるのは確かだけれど、認知能力の非対称性も存在している。そういった状態を許容できるか、問いかけるシーンになります。
ーーなまくらげ氏は人間拡張を受けたいと思いますか?
なまくらげ:脳をどこまでいじられるか、自我をどこまで奪われるか等々人間拡張の内容にもよりますが、基本的には受けてみたいですね。人智を超えた頭をもってすれば、多大なメリットを享受しつつ、今思いつくような悩みもおおよそ自己解決できるはずです。
ーー本作のなかで、なまくらげ氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
なまくらげ:リラのキャラデザインや、キャラ設定がお気に入りです。将来、AIやアンドロイドが人間社会への順応に特化するようになれば、彼女のように普通の友達として自然と溶け込むようにもなるのではと想像しています。
ーー本作を通して伝えたいメッセージは?
なまくらげ:今後ますます進むであろうAIの発展に伴って、社会における我々の役割も徐々に変わっていくはずです。その時々で自己を見失わないよう、自分について考える1つのきっかけになれば幸いです。
ーーなまくらげ氏が漫画を描き始めたきっかけは?
なまくらげ:元々絵を描くのは好きで、初めは二次創作で好きな作品のファンアートや漫画を描いていました。そのうち周りの人の影響もあって、自分で考えた話も描いてみたいと思うようになり、オリジナル作品の制作も始めた形です。
ーー最後に、創作活動における今後の展望を教えてください。
なまくらげ:これまでと変わらず、色々なテーマに関して考えたことやそのとき思ってることなどを、漫画にしていきたいと思っています。