持たない、比べない、急がない...古代ローマ皇帝に学ぶ日々のヒント 松浦弥太郎『考えすぎずに、考える』刊行へ

 エッセイスト・松浦弥太郎による最新エッセイ『考えすぎずに、考える――持たない、比べない、急がない。穏やかな日々のヒント』が、6月24日に光文社より刊行される。

 本書は、溢れる情報やモノ、他人との比較によって思考を分散させ、心を疲弊させがちな現代人に向けて、肩の力を抜くためのヒントを届けるという一冊。余計な執着や比較、コントロールできない未来への不安を手放すことで、自分にとって本当に大切な「自分だけの哲学」と向き合うことができるという考え方が貫かれている。

 本書の根底に流れているのは、古代ローマの皇帝マルクス・アウレリウスが『自省録』に記した「ストア派」の教え。松浦が指針としてきたこの哲学には、自分の行動・反応・考え方など「コントロールできること」と、他人の評価・世の中の動き・過ぎ去った過去など「コントロールできないこと」を見極める「コントロールテスト」という考え方がある。この境界線を引き、コントロールできないことは思い切って手放すというシンプルな習慣を、情報過多な現代を生きるための指針として提示している。

 また、モノや情報を整理して思考をシンプルにすることで生まれる「余白の時間」をどう使うかについても論じている。テクノロジーの進化により家事や移動が自動化されていくこれからの時代、その自由な時間を自分を慈しみ、学び、思考を深める豊かな時間として生かす方法を学ぶことができる。

 日常に取り入れやすい具体的なレッスンとして、「マイ・ベーシックを決める」「ひとつ加えたら、ひとつ手放す」「本棚の風通しをよくする」「人と比べることの無意味さを知る」「人生はだれかとの勝負ではない」「自分でコントロールできないことは考えない」「相手を知ろうとしすぎない」などが収録されている。

 本書のなかで松浦は「この世に、自分のものになるものはひとつもありません。すべてのものは世の中からの『預かりもの』」「となりの人の人生は、あなたの人生になんの関係もないわけです。たまたまいま、となりの道を走っているだけ」「時間は金なり、ではなく、時間は命」「失敗は敵ではなく、人生を有意義にしてくれる存在です。失敗は友であり、宝物なのです」と語り、「持たない」「比べない」「急がない」「縛られない」「考えすぎない」という5つの章立てで自身の考えを読者に提示している。

■書誌情報
『考えすぎずに、考える――持たない、比べない、急がない。穏やかな日々のヒント』
著者:松浦弥太郎
価格:1,870円(税込)
発売日:6月24日
出版社:光文社

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