スチュアート・タートン『世界の終わりの最後の殺人』が日本推理作家協会賞・翻訳部門を受賞
スチュアート・タートン著、三角和代訳『世界の終わりの最後の殺人』(文藝春秋)が、「第79回日本推理作家協会賞・翻訳部門」を受賞。5月13日に開催された選考会で選出された。
日本推理作家協会賞は、協会創設以来の歴史を持つ賞であり、「翻訳部門賞」(愛称「Double Copper Award」)では、その年に日本国内で刊行されたもっとも優れた海外ミステリを選出し、作者および翻訳者を表彰している。
受賞作『世界の終わりの最後の殺人』は、タートンの第3長編にあたる。英サンデー・タイムズのベストセラー1位となったほか、日本でも「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の主要ミステリランキングすべてにランクインするなど、国内外で高く評価された。
著者のスチュアート・タートンはイギリス生まれ。大学卒業後、書店員、英語教師、雑誌編集者などを経て、フリーのジャーナリストとなる。2018年、『イヴリン嬢は七回殺される』で作家デビューを果たし、同作はコスタ賞最優秀新人賞を受賞、イギリスでベストセラーとなった。日本では2019年に邦訳され、「週刊文春ミステリーベスト10」で2位となった。第2作『名探偵と海の悪魔』も、イギリス推理作家協会のイアン・フレミング・スチールダガー賞、イギリス歴史作家協会のゴールド・クラウン賞にノミネートされ、イギリス書店協会のBooks Are My Bag賞のフィクション部門を受賞している。
訳者の三角和代は福岡県生まれ、西南学院大学文学部外国語学科卒の英米文学翻訳家。訳書にスチュアート・タートン『イヴリン嬢は七回殺される』『名探偵と海の悪魔』、ジャック・カーリイ『百番目の男』、ジョン・ディクスン・カー『死者はよみがえる』『幽霊屋敷』、ジーン・ウェブスター『おちゃめなパティ』などがある。
■第79回日本推理作家協会賞・翻訳部門 候補作
『真実の眠る川』ウィリアム・ケント・クルーガー著/宇佐川晶子訳(早川書房)
『溺れる少女』ケイトリン・R・キアナン著/鯨井久志訳(河出書房新社)
『夜明けまでに誰かが』ホリー・ジャクソン著/服部京子訳(東京創元社)
『ボニーとクライドにはなれないけれど』アート・テイラー著/東野さやか訳(東京創元社)
『世界の終わりの最後の殺人』スチュアート・タートン著/三角和代訳(文藝春秋)
■書誌情報
『世界の終わりの最後の殺人』
著者:スチュアート・タートン
翻訳:三角和代
価格:紙版・3,190円(税込)/電子版・3,000円(税込)
発売日:2025年3月12日
出版社:文藝春秋