プロレスラー“エル・デスペラード”を形作ったマンガ5選「“納得のいく畳み方”を学んでいる」

 新日本プロレスのエル・デスペラードが、ジュニアヘビー級の祭典『BEST OF THE SUPER Jr.33(BOSJ)』(5月14日、後楽園ホールで開幕)に出場する。ジュニア戦線の最前線で存在感を放ち続ける一方で、他団体参戦や興行のプロデュースなど、その活動領域は年々広がりを見せている。

 身長・体重不明、正体不明のマスクマンでありながら、その溢れるプロレス愛と独自の美学、そしてピュアなオタク気質はファンの間で広く知られている存在だ。近年はプロデュース興行にも力を入れ、先日にはアメリカ・ラスベガスで『DEATH VEGAS invitacional』を開催し、大きな成功を収めたことも記憶に新しい。

 リアルサウンドブックでは今回、そんなエル・デスペラードにインタビュー。「プロレスラー“エル・デスペラード”を形作ったマンガ5選」というテーマのもと、彼のルーツに迫るとともに、目前に控えたBOSJへの展望についても話を聞いた。

プロレスラーになって改めて感銘を受けた『キン肉マン』

ーー先日はアメリカ・ラスベガスで『DEATH VEGAS invitacional』を開催、大成功を収めましたね。

エル・デスペラード(以下、デスペラード):『DESPE-invitacional』は、僕が招待状を送った選手たちを集めて試合をしてもらうという趣向で、1回限りで終わるつもりだったんですけど、そこからまた流れが出来てラスベガスでやることになった。だったら僕が敬愛する日本のとんでもないクオリティの選手たちを集めて、アメリカの観客に叩きつけてやろうというのがテーマになりましたね。

ーーメインではデスペラード選手と魂の戦いを紡いできた葛西純選手がタッグを組んで、蛍光灯やガラスが飛び交う壮絶なデスマッチに挑みました。

デスペラード:僕はデスマッチをやりたいからやるというよりは、葛西純という人間に憧れて、その結果としてデスマッチをやってるだけなんです。やりたい人とやるためにシチュエーションを整えたら、デスマッチになったという感覚ですね。今回のDEATH VEGASに関しては、葛西純とニック・ゲージという世界最高峰のデスマッチファイターが相対することになったので、それを1番間近で見たいっていう気持ちもあって試合を組みました。ただ、僕もプロレスラーなので、同じリングに立ったら美味しいところを持って行かせるつもりは全くなかったですけどね。

ーープロレスラーは試合の勝敗だけでなく、それぞれの存在感でも勝負をしている。

デスペラード:プロレスラーって、どこまで行っても表現者なんですよ。もちろん、試合に勝つことが目的のひとつですけど、強くなりたい、カッコよくなりたい、自分が理想とする姿に近づきたいという想いもある。そこに至る過程も含めてプロレスラーの自己表現だと思いますね。デスマッチに対しても賛否両論ありますけど、僕が素晴らしいと思うものを、より多くの人に知ってもらいたいという気持ちが原動力になっている。そう考えていくと、好きなものを紹介する、プロデュースするというのも表現のひとつだと思います。

ーーそこで今回は『プロレスラー“エル・デスペラード”を形作ったマンガたち』というテーマで、思い入れのあるマンガ作品を5つ紹介していただければと思います!

デスペラード:映画や舞台を観てるときに、「これをどうやったらリング上で表現できるかな」と考えることはありますけど、マンガやアニメに関してはいちファンとして読んでるだけなので、果たしてどれが僕にどういう影響を与えてるのかっていうのは、実はあまりわからないんですよね。

ゆでたまご『キン肉マン』(集英社)

ーーそこをなんとかヒネり出していただければ…ということで、最初に挙げていただいた作品はプロレスマンガの金字塔『キン肉マン』(作/ゆでたまご)です。

デスペラード:プロレスファンなら必ず通る作品ですよね。ただ、僕が最初に『キン肉マン』に触れたのは、子供の頃に親父が親戚の兄ちゃんから貰ってきてくれた「キン消し」なんです。黄色い鳩サブレのカンカンの中に山ほど入ってて、それで遊び始めたのがキン肉マンとの初めての出会いでした。その時点では原作をよく知らなかったので、缶の中に混ざってた「ゴールドライタン」のおもちゃとサンシャインの見分けがつかなかったりしたんですけど…。ちゃんとマンガを読んだのは大学に入ってからで、先輩が文庫版で全巻持ってたのを借りてからですね。

ーープロレスを知ったのも『キン肉マン』からですか?

デスペラード:いや、それ以前の、もっと小さいころですね。ウチの親父は帰ってくるのが遅い仕事だったんで、なかなか一緒に過ごせなかったんですけど、週末とかに親父が帰ってきたタイミングで僕がまだ起きてることもあって、そのとき一緒に観てたテレビでプロレス中継がやっていたのが最初です。だから僕のプロレスの原風景は、父親と過ごしたハッピーな時間として記憶されてるんですよ。

ーープロレス→キン消し→マンガ、というのは珍しい流れですね。では『キン肉マン』には数多くのキャラクターが登場しますが、思い入れのある超人はいますか?

デスペラード:スーパーフェニックスか、ウォーズマンですね。僕はやっぱり敵キャラに惹かれるところがあるので、キン肉マンに立ちはだかる強いライバルが印象に残りますね。好きな試合だとテリーマンVSマウンテンかな。切り立った山の頂上に設置された特設リングとか、マンガでしかありえないシチュエーションにワクワクします。超人オリンピック予選の、ガソリンプールで泳がされて、後ろから火を着けるやつとか。

ーーいま考えると、かなりヒドい競技ですよね(笑)。

デスペラード:『キン肉マン』は、いまでも読み返しますし、プロレスラーになってから改めて感銘を受けることもあります。石井智宏選手とシングルマッチをやった時なんですけど、その頃の僕は平気で反則するスタイルだったんですよ。でも石井さんと試合してると、あらゆる局面で反則技が選択肢に入ってこない。この人とやる時は正面突破しないといけない、ズルいことして勝ってもしょうがねえなと思ったんです。

 それで思い出したのがブロッケンJrのキャラソンですね。間奏のセリフで「しかし…キン肉マンというヤツは不思議な超人だ。ヤツと戦っていると、なぜか反則技を使うのがイヤになってきやがる。フフフフ、ベルリンの夜風がやけに身にしみるぜ…」というのがあるんですけど、なるほど、これかと思ったことがあります。あと、ロビンマスクとの試合を控えているキン肉マンに対してラーメンマンが「ほこりたいんだよォ~っ。キン肉マンとの戦いを~っ。」「わたしは全力で戦って負けた!そうなんだ、胸をはってほこりたいんだよォ~」と血の涙を流しながら叫ぶんですけど、あの感覚もわかります。やっぱり本気で腹の底から尊敬できる選手と、人から羨ましがられるような試合をしたいという気持ちになるんです。『キン肉マン』は、「友情、努力、勝利」と言われがちですけど、それだけじゃなく、もっと深い部分が詰まっている作品だと思います。

“納得のいく畳み方”を学んだ『GS美神 極楽大作戦!!』

椎名高志『GS美神 極楽大作戦!!』(小学館)

ーー2作目は『GS美神 極楽大作戦!!』(作/椎名高志)を挙げていただきました。

デスペラード:この作品は、たぶん初めて自分で買ったコミックスですね。日曜日の朝からアニメをやっていて、それを観て興味を持って原作も読み始めたんですけど、学校の友達の間ではまったく知られてなくて。その頃から、人が知らないものを知っていることが嬉しいというオタクのよくない部分が僕のなかにあって、「お前ら知らねえの?」って思いながら読んでました。

ーー悪霊や妖怪を退治するゴーストスイーパーの美神令子と、アシスタントの横島忠夫、幽霊のおキヌなどの仲間たちが繰り広げるドタバタオカルトコメディ作品です。

デスペラード:ただのスケベで、時給250円で働いてた横島忠夫が、最終的には美神さんを超えるくらいの能力者になるという成長過程が本当に面白いですね。印象的なのは最終回のエピソードなんですけど、いきなり未来に飛んで、今まで悪霊を払ってきた主人公たちが気づいたら自分が地縛霊みたいになって事務所に取り憑いてしまっている。そこにピートっていう半吸血鬼の仲間がやってきて、誰も邪魔しないようにしてあげたら美神さんがやっと安心して、じゃあそろそろ極楽に行くわ…という流れになるんですけど、その物語の畳み方が素晴らしくて、読者としてすごく満足できるエンディングだったんですよ。

ーー雑誌に連載されているマンガ作品は人気が落ちると話の途中でも打ち切りになったりするので、綺麗な幕引きを描けるだけでも稀なんですよね。

デスペラード:特にジャンプ作品は唐突な打ち切りが多いですからね。『地獄戦士(ヘルズ・ウォーリアー)魔王』という、単行本でいうと2巻で終わった作品があるんですけど、最終話は集英社のビルにミサイルぶち込んだりする展開になる。その明らかに打ち切られたという終わり方も、それはそれで好きですけどね。

ーー人気が出て長期連載となった作品でも、漫画家さんによってはそこまで緻密なゴールを決めずに描き始めてたりするので、いろいろ辻褄を合わせて綺麗な結末を描くというのはかなり技術とセンスがいることだと思います。

デスペラード:プロレスもストーリーテリングが大事で、1つの試合を1つの作品とするなら、自分が最後に勝つというエンディングのためにどういう道筋を通っていくかということをお客さんに見せなければいけない。でも、思い通りに行くことなんてほとんどないわけです。相手の攻撃を喰らって体が思ってる半分のスピードでしか動かなくなる瞬間もありますし、相手選手も含めてアクシデントは常に起こる。それでもお客さんが納得のいく勝ち方、結末を見せたいし、面白かったと思わせたい。『GS美神』に限らずですけど、僕は様々なマンガ作品から“納得のいく畳み方”を学んでいるような気がしますね。

壮絶な戦いの中で一瞬出てくる可愛げ『ジャングルの王者ターちゃん♡』

ーー3作目は意外なチョイス、『ジャングルの王者ターちゃん♡』(作/徳弘正也)。サバンナに捨てられ、チンパンジーに育てられた「ターちゃん」が活躍する、アニメにもなったお下劣ギャグマンガです。

徳弘正也『ジャングルの王者ターちゃん♡』(集英社)

デスペラード:『ターちゃん』は、最初はギャグ調なんですけど、後半に入ると本格的なバトル漫画になっていくんですよ。強大で恐ろしい敵が次々と出てきて、かなり過酷な戦闘シーンが続くんですけど、2~3ページに1つはギャグが入ってる。あの感覚というか、壮絶な戦いの中で一瞬出てくる可愛げは、葛西さんのデスマッチと似ているんですよね。

 デスマッチって、いわば残虐シーンのオンパレードじゃないですか。でも、葛西さんの試合はただただ痛いものを我慢している悲壮感を超えて、思わず笑ってしまうような瞬間がある。シリアスに張り詰めた糸が一瞬だけ緩むから、緊張と緩和のバランスが最大限になって見る人の感情に訴えかけてくるんですよ。

 徳弘先生は、『狂死郎2030』とか『昭和不老不死伝説バンパイア』などディストピア系のハードなストーリーものを多く描かれるんですけど、それでもギャグを忘れない。その一貫したスタイルに感銘を受けますし、僕も試合でシリアスな場面が続いた時にどうやったら可愛げを作れるのかなというのは考えますね。

まさに“読む動画”『HELLSING』

平野耕太『HELLSING』(少年画報社)

ーー過剰すぎて思わず笑みがこぼれてしまうような感覚は、次に挙げていただいた『HELLSING』(作/平野耕太)にもある要素だと思います。

デスペラード:ヒラコー先生の作品はセリフ回しも凄いんですけど、やっぱ画の強さ、キャラクターたちの見栄の切りかたに痺れますよね。1コマ1コマに美しさがあるし、シンプルな立ち絵ひとつでもそのカロリー、情報量に圧倒される。セリフが無い場面でも、動きや所作で感情が伝わってくるのは、ものすごい技量と熱量だと思います。

 僕は試合中はなるべく言葉で喋らずに肉体で表現することを心掛けているんですけど、どうすればこのシチュエーションに適した、感情が伝わる動きができるのかという部分はいつも考えてます。

 たとえば、両手を広げるポーズをするときに、その手が上を向いてるのか、下を向いてるのかで意味が違ってくるし、腕の高さから肘の角度が少し違うだけで伝わるものが変わってくる。そういう身体表現については、漫画やアニメだけでなく、フィギュアスケートとかバレエからも着想を得てますね。

ーー確かに、入場するときの歩き方やスピードで、その選手のコンディションや試合に対する意気込みが伝わってきます。いつもはポーズを決めてからゆっくり歩いていく選手が、ぜんぶすっ飛ばして相手のところまで走っていったら、「今日はヤバいぞ!」というのが伝わって観客も盛り上がります。

デスペラード:あとヒラコー先生は擬音や書き文字が独特で、それが読んでいて心地良いし、伝わるんです。例えば「ヒュバッ」と書いてあったら、ゆっくりだとその音は出ないから、これはかなり素早い動きだということがわかる。擬音ひとつで、スピード感や威力まで汲み取れるから、自分の中で絵が動いてくる。『HELLSING』は、コマ割りも含めてリズム感が独特で、まさに“読む動画”といえると思います。

何度読んでも感動する『プラネテス』

幸村誠『プラネテス』(講談社)

ーー5作目に選んでいただいたのが『プラネテス』(作/幸村誠)になります。宇宙開発が盛んになった近未来を舞台にスペースデブリを回収する仕事をしているハチマキや新人船員タナベの姿が描かれるSFドラマです。

デスペラード:この作品のテーマのひとつが「愛を語ること」だと思うんですけど、確かに愛という感情をいざ表現しようとすると難しいじゃないですか。作品のなかでも、タナベが漠然とした愛で結論づけようとすることに対して、滅多に怒らないハチマキが「そんな簡単に愛を語るんじゃねえ」とカタくなったりする。

 日本の文化だと「好き」の最上級が「愛」ということになりがちなんですけど、それだけでは語れない。男女の愛と、家族に対する愛は違うし、もっと大きな生命そのものに対する愛もある。『プラネテス』は、SFマンガという枠で普遍的な愛を巡る問答を真摯に追求していて、何度読んでも感動しますね。まぁ、愛といえば、ウチの社長もよく口にしてますけども。

ーー現在は新日本プロレスの社長を務めている棚橋弘至さんの決めゼリフ『愛してま~す!』ですね。

デスペラード:新日本プロレスがどん底に落っこちて、しかも相手がベルトもったまんま日本に帰ってこないというどうしようもない状態で行われたタイトルマッチで棚橋さんが勝って言った言葉が「新日本プロレスファンのみなさん、愛してます」なんですよ。あの日あの時、あんな状況でも来てくれたお客さんに対して放った、心の底からの言葉だったと思いますね。

ーーいまや定番になってますけど、当時はプロレスというシリアスな戦いの場所で「愛してます」なんて口にするのは、かなりご法度でした。

デスペラード:ファンからも関係者からもぶっ叩かれてましたからね。ある先輩レスラーは「棚橋は気持ち悪いな」とか言ってたし。でもしょうがねえじゃん。嘘はついてないんだから。ズンドコもズンドコな状況で、それでも見捨てないで新日本プロレスを見てくれてるお客さんに対する気持ちは「愛」としか言えなかったんでしょうね。

 あと『プラネテス』は、NHKのBSで放送していたアニメもすごくいいんですよ。原作は4巻しかないんですけど、それをアニメ版では2クールくらいに広げていて、しっかりまとまっている。NHKって、何年かに1回本気出してアニメを作るんですけど、『プラネテス』はそのうちの一本だと思います。僕は何度も観返してますけど、そのたびに号泣しますね。

『BOSJ』への意気込み

ーーそれでは最後に開催が迫っている新日本プロレス・ジュニアヘビー級の祭典『BEST OF THE SUPER Jr.33』(BOSJ)についてお聞きします! デスペラード選手はBブロックにエントリーしていますが、意気込みはいかがですか?

デスペラード:今回のBOSJに関しては、わりと俯瞰で見れるというか、ただのイチ参加者のような感覚がありますね。もちろんそれぞれの選手に個人的な繋がりや思い入れはありますけど、そこはフラットにして挑みたいと思ってます。

ーー見どころもフラットに解説していただければと思いますが、Aブロックの注目選手は?

デスペラード:まずは昨年度優勝した藤田晃生ですね。ビジュアルもいいし、色気もあるし、まだ若いからコンディションも悪くないでしょうから優勝候補だとは思います。それにマスター・ワトも巻き返しを狙ってるだろうし、田口(隆祐)さんも侮れない。僕は去年、兵庫で田口さんと公式戦をやったんですけど、9割9分攻めこまれましたからね。外国人選手はニック・ウェインが若くて勢いがありますけど、僕はロビー・エックスが面白いなと思ってます。シングルプレイヤーとしては目立った活躍がなかったのに、去年はリザーバーで緊急出場して、あれだけのインパクトを残した。今年はさらに上に行くんじゃないですかね。

ーーそこにBOSJ初参戦となる葛西純選手も加わります。

デスペラード:これはシンプルに楽しみですよね。存在感という意味では、下手すりゃみんな負ける可能性はありますから。それに葛西選手はタダじゃ終わらないというか、種を蒔きますからね。このBOSJというシリーズが終わった時に、誰が葛西純の刺激を受けて、1枚も2枚も皮が剥けてくるのか。今後の流れの起点になってくると思いますね。

ーーデスペラード選手もエントリーしているBブロックはいかがでしょう?

デスペラード:DDTから参戦する佐々木大輔選手は僕にとっては恩人でもありますし、逆に自分の記念試合の時にパートナーに呼んでくれたりとか頼ってもらってる部分もあるので、この機会にまたシングルで戦えるのが楽しみですね。ただ、彼はダムネーションTAという悪いチームの親方なんで、仲間連れていろいろやってくるような気もします。

ーー他団体からだと、ドラゴンゲートの豹選手が初参戦になります。

デスペラード:彼とやるのも純粋に楽しみです。先日のラスベガス興行にドラゴンゲートからも選手が遠征されていて、豹選手も俺の試合を観てくれたみたいなんですよ。とはいえ試合となったらもちろん負ける気はないですし、お互いにいい刺激を与えられたらいいなと思います。

ーーAブロックで葛西選手、そしてBブロックでデスペラード選手が勝ち上がってきたら、優勝決定戦という舞台でファン待望のマッチアップが実現します。

デスペラード:葛西さんとは去年やった試合でひと区切をつけていて、10年後にもう1回デスマッチでシングルをやろうという約束をしてるんです。今回の優勝決定戦でそれが前倒しになったとしてもデスマッチ形式にはならないですし、それはまた違った意味づけの試合になるでしょうね。どんなカードが実現するかということを観てる人が期待してくれる分には全然ウェルカムなんですけど、いまそれをこちらに押し付けられても答えようがないし、なるようにしかならない。今回のBOSJは例年以上に予想が難しいし、逆に言えば誰が上がってきても面白いものなるとは思います。

ーーいま新日本プロレスは有力選手の退団などもあって混沌としてきており、デスペラード選手の立ち位置も変化していきそうです。

デスペラード:若い選手にとってはチャンスなんじゃないですか。この大会の結果次第では、誰かがブレイクスルーするだろうし、格という意味でも入れ替わる可能性がある。でも、ベテラン勢というか、僕も含めてキャリアで上半分の人間たちは異常に能力がありますからね。試合内容でも結果でも誰かに花を持たせる気はサラサラない。葛西さんの言葉を借りれば、点と点が線になっていくのがプロレス。そういう意味では僕は今回も点を打ちまくろうと思ってます。ただ、それが線になるかどうかは知ったこっちゃねえですけどね。

■関連情報
新日本プロレス『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.33』
公式HP:https://www.njpw.co.jp/series/bosj33

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