ことのは文庫が選出「第一回Nola原作大賞」大賞・優秀賞・佳作作品発表 受賞3作の書籍化も始動
創作プラットフォーム・Nolaが開催した「Nola原作大賞」の大賞1作品、優秀賞1作品、佳作が発表された。
「Nola原作大賞」は作家が生み出した原作を、小説や漫画、webtoon、映像などの商業化に繋げることを目的としたコンテスト。小説投稿サイト「Nolaノベル」で展開をする、国内外の編集部が商業デビューを見据えた作品像の掲載・募集を行う『編集部の掲示板』の機能を活用し、40を超える国内外の編集部がそれぞれのテーマで作品を募集し、日々直接応募作品の審査が行われた。
マイクロマガジン社が手掛ける女性向けレーベル・ことのは文庫は「Nola原作大賞」より大賞1作品、優秀賞1作品、佳作を選出。大賞には「東京下町の長屋カフェ~おにぎりとぬいぐるみで癒しと思いを結ぶ~」(武田花梨)、優秀賞には「大阪梅田あやかし横丁~地下迷宮のさがしもの~」(真鳥カノ)、佳作には「おにぎり屋さんの裏稼業 〜お祓い請け賜わります〜」(瀬崎由美)が選ばれた。ことのは文庫は大賞、優秀賞への選評を公開するとともに、受賞3作品の書籍化に向けて始動している。
■受賞作品
◎大賞「東京下町の長屋カフェ~おにぎりとぬいぐるみで癒しと思いを結ぶ~」武田花梨
<あらすじ>
結婚を考えていた恋人にフラれ、人生に疲れ果てた結心(ゆうみ)29歳。
仕事をやめ、反りの合わない母・朋子のいる実家にしぶしぶ戻ってみると、なんと還暦間近の朋子が東京下町にある長屋カフェでおにぎり屋さんをオープンさせたという。
店には、「シャルル」と名乗る、キザで女性が大好きなおしゃべりなクマのぬいぐるみがいた。
不思議に思いつつも質問できる雰囲気でもなく、わけがわからないまま結心も共に働くことに……。
さまざまな人が抱く悩みを、おにぎりと可愛いぬいぐるみでほっと包み込む。
あたたかな癒しと母娘再生の物語。
<ことのは編集部 選評>
「おにぎり」と「ぬいぐるみ」で孤独を救う着眼点、下町長屋の人情味を評価。
特にシャルルの造形は見事で、誰もが抱きしめたくなる愛らしさに溢れています。
空腹を覚える描写と胸を打たれるドラマを物語へ昇華させた手腕を評価したい。
◎優秀賞「大阪梅田あやかし横丁~地下迷宮のさがしもの~」真鳥カノ
<あらすじ>
東京から大阪に来た大学生・小阪初名は、地元民でも迷うと噂される地下街に足を踏み入れ、見事に迷ってしまう。
途方に暮れていた初名に手を差し伸べたのは、驚くべき美貌をたたえた謎の青年・風見だった。
だがその風見という人、とんでもない方向音痴で、さらに迷うことになり……!?
大阪の地下街(地下迷宮)で出会う、ちょっと暖かい、ちょっと切ない、”さがしもの”の物語。
ここは何でも見つかる場所。
だから皆、何かを探し求めている。
あなたのさがしものは、何ですか?
<ことのは編集部 選評>
見慣れた梅田の地下街を、愛おしい異界へと変えてみせた感性が見事。
青年とのちぐはぐなやり取りに和みつつ、いつしか「自分探し」の問いに導かれました。
温かな眼差しと、心にじんわり広がる優しい読み味を推します。