『ONE PIECE』“ゴムゴムの実”の前任者は? ゴッドバレー事件で明かされた“過去の悪魔の実の能力者”たち
※本稿は『ONE PIECE』最新話までのネタバレを含みます。連載を未読の方はご注意ください。
『ONE PIECE』の世界において、最重要な要素と言っても過言ではない「悪魔の実」。食べると超人的な能力を得る代わりにカナヅチになってしまうこの果実は、同じ時代に同じ能力者は存在しない代物でありながら、能力者が死亡すると世界のどこかでその能力を秘めた悪魔の実が復活するとされている。
死亡するごとに実が復活するならば、過去を含めると1つの悪魔の実を食べた能力者が複数いることになる。現に作中では、過去編で悪魔の実の前任者が登場することもあった。白熱したまま終幕を迎えたゴッドバレー事件でも、多くの前任者が描かれている。
今回は作中に登場済みの注目したい悪魔の実の前任者について、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。
「過去編が始まると、すでに作中で登場している悪魔の実の前任者が登場することがあるのも、『ONE PIECE』の楽しみの1つです。これまでの過去編で言うと、『ワノ国編』でバリバリの実とマネマネの実の前任者が登場したときは興奮しました。私たち読者は、すでにバリバリの実やマネマネの実の強さを知っているじゃないですか。なので、前任者の厄介さもスッと理解できるのも、面白いポイントですよね」
ゴッドバレー事件を描いた過去編にて登場したロックス海賊団は、悪魔の実の能力でみても豪華な顔ぶれだった。
「ゴッドバレー事件はやっぱり強者が大勢登場した過去編なだけあって、悪魔の実の前任者がたくさん出てきて楽しかったですよね。例えばバロックワークスのオフィサーエージェントであったMr.5のボムボムの実の前任者と思われる人物として、ガンズイが登場しました。Mr.5の技といえば鼻クソを爆弾に変える『鼻空想砲(ノーズファンシーキャノン)』ですが、ガンズイは垢を爆弾に変える『空蛇乃赤砲(スカイスネークレッドキャノン)』を使用していました。悪魔の実を通して、こういった繋がりを感じられるのもファンとしては嬉しいです」
他にも、ロックス海賊団に所属した悪魔の実の前任者について、注目の2人の名前を神木氏は挙げる。
「ユースタス・キッドが食べた悪魔の実として知られているジキジキの実の前任者が、ロックス海賊団のキャプテン・ジョンである可能性には驚きましたね。2人ともキャプテンと呼称される人物ですし、言われてみれば顔も少し似ています。私としては、2人は親子なのではないかと感じるほど衝撃でした。キッドとキャプテン・ジョンの能力の使い方は少し違っていて、キャプテン・ジョンは財宝を集めるのに能力を使用していました。同じ悪魔の実でも、能力の使い方に個性が出るのが面白いですよね。キャプテン・ジョン以外に、ギル・バスターがホロホロの実の前任者ではないかと匂わされたのも興味深かったです。ギル・バスターは尾田栄一郎先生が過去に描いた『WANTED!』にも登場するキャラクターで、霊感がある人物として描かれていました。そんな彼がホロホロの実の能力者ではと思わせる描かれ方をしたのは、尾田栄一郎先生からファンに向けてのサービスショットのようなモノでしょう。ファンとしてはたまらなかったです」
過去に大きな謎を残す『ONE PIECE』では、今後も重要な過去編が紡がれることがあるはず。
「今後、空白の100年が明かされることになれば、次々と悪魔の実の前任者が登場すると思います。特にエースからサボに引き継がれたメラメラの実を除くと、ロギア系悪魔の実の前任者が全然登場していないので、前任者はどのような人物なのか気になるところですよね。すべてが明かされるとなると、ヒトヒトの実幻獣種モデル“ニカ”とジョイボーイの関係も描かれるはず。もしかしたら、主要な悪魔の実の初代となった人物なんかも明らかになるかもしれませんね」
同じ時代に同じ悪魔の実の能力者は1人だが、時代を越えれば悪魔の実の違う一面が垣間見える。今後、過去編が展開された際は、ぜひ悪魔の実の前任者にも注目してみてほしい。