土からノーベル賞、そして圏論へーーブルーバックス編集部が2025年を振り返る

 創刊から60年以上の歴史を誇り、日本の科学啓蒙を支え続けてきた講談社の新書レーベル「ブルーバックス」。2025年、この伝統あるレーベルは飛躍の年をむかえた。

 講談社科学出版賞と毎日出版文化賞をダブル受賞した藤井一至氏の『土と生命の46億年史』に始まり、『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』の著者・坂口志文氏のノーベル賞受賞、さらには数学書として異例のヒットを記録している加藤文元氏の『はじめての圏論』まで、話題作が相次いだ。そして編集部を牽引した青木から、10年のキャリアを持つ家田へと編集長のバトンが渡されることになった。

 今回は、ブルーバックス新旧編集長と、YouTubeチャンネルを担当する楊木に、激動の2025年を徹底的に振り返ってもらった。専門性と親しみやすさを両立させる、ブルーバックス流「科学書づくりの極意」と、新体制で挑む2026年への展望とは。

編集長が代わり、新体制へ

ーーまずはみなさん簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。

家田:12月から編集長を務めることになった家田です。2015年にブルーバックス編集部に異動してきて、今年で10年目です。

青木:前編集長の青木です。家田さんが編集長に抜擢されて、ぼくはわずか2年半でお役御免になりました。

楊木:(笑)。

青木:というのは冗談で、もともとぼくはノンフィクション畑の編集者でして、事件とか政治経済を扱ってきたんですが、今から10年前に現代新書の編集長になりました。その後なぜか、高校時代の物理の成績が1とかだったのにブルーバックスに異動になったのが2023年。今回、家田さんにブルーバックスを託して、古巣に戻ったという感じですね。

楊木:編集部の楊木です。以前は他社で新書編集者として働いていて、現在はご縁あってブルーバックス編集部で働いています。書籍編集のほかに、YouTubeのブルーバックスチャンネルも担当しています。文系出身ではありますが、ニーズに応える科学入門書を作っていければと日々試行錯誤を繰り返しています。

中には10年くらいかかる本も

ーー2025年に刊行されたブルーバックスを並べていただきました。壮観ですね。だいたい月に何冊刊行されているのでしょうか。

家田:その月によって違いますが、毎月2~4点ですね。青木さんが異動しちゃったので、今は編集部員が8名の体制でやっています。

ーーだいたい1冊をどれくらいかけて出版されるのでしょうか。

家田:平均的には、企画立ち上げから刊行までは数年かかることが多いです。早いものだと1年ほどで刊行に至ることもありますが、3~5年かかる本もめずらしくありません。長いものだと、執筆OKをいただいてから10年くらいかかる本もありますね。ブルーバックスをお書きいただくのは研究者の方がほとんどで、本を書くことを仕事にされている方ではないため、研究を進めながら執筆していただくとなると、何年もかかるケースはありますね。

青木:桃栗3年柿8年と言うけれど、藤井先生の企画もーー。

家田:藤井一至さんの『土と生命の46億年史』は、企画をご相談したときから6年かけて刊行に至りました。新書とは思えないくらいの情報量が詰まった原稿で、担当させていただいた私が読み解くのに時間がかかったこともありますし、細かいところまで丁寧にブラッシュアップいただいて完成しました。

ーー2025年は例年通りでしたか?

家田:例年通りと言っていいのかな。どうでしょう。

青木:まあそうですね、比較的、順当に刊行できた年だったんじゃないかと思います。一応ブルーバックス以外も入れると40冊を超えたのかな?

家田:この1年で42冊ですね。

青木:みんな頑張ってくれた1年という感じですね。

家田:ブルーバックス編集部にいながら現代新書を作ったりっていうケースがありますからね。

青木:みんな才能が有り余ってるから(笑)。

ーー講談社現代新書の『日本史を地学から読みなおす』(鎌田浩毅著)は楊木さんのご担当ですよね。

楊木:そうですね。あとは『シン・関ヶ原』(高橋陽介著)という本はブルーバックスの山岸さんという方が担当です。

ーーそうだったんですね。リアルサウンドでもインタビューさせていただいたばかりです。

家田:ブルーバックスが他レーベルを作ることはあるんですけど、他の部署の編集者がブルーバックスを作るケースはほとんどなくて。今のところ、科学書編集の経験者に限られますね。

青木:ブルーバックスは難しいから、他の部署には作れないという……。

家田:いやいや、作って欲しいなという期待を込めて言ったんですよ(笑)。

青木:はい、おっしゃる通りです。大募集。

ブルーバックスは、第一線の研究者が書いた本

ーー科学書を出版している版元さんはほかにもありますが、ブルーバックスさんが大事にしている編集方針や企画の方向性はありますか。

家田:青木さんどうですか。

青木:ぼくはもはや権限を失ったので(笑)。家田さんなりの言葉でお答えください。

家田:研究の第一線で活躍されている研究者の方に書いていただきたいなという思いはあります。

青木:編集長が変わるときは、必然的にレーベルのトーンみたいなところも変わってくると思うんですよ。ぼくはあまり自分の判断に自信がないので、基本的には部員の方が作りたいものをある程度、「じゃあ作って」って任せちゃうタイプなんです。ぼくの先代の編集長は、どちらかというと、いい意味で当てに行くというか、「このテーマがブルーバックス的にはウケる」という考えをしっかり持っている人でした。

 家田さんはそういう意味で、両方のバランスを持っている方だと思うので。ということで結論は、これからますます良い本が出ます。

家田:え、ありがとうございます(笑)頑張ります……!

科学をわかりやすく読者に届けたい

江馬一弘『電子を知れば科学がわかる』

ーー2025年のラインナップを振り返って、記憶に残っている企画はありますか。

楊木:『土と生命の46億年史』は2024年12月に出た本なんですけど、年間を通じて注目を集めていましたよね。

青木:一大ベストセラー『土と生命の46億年史』と、ノーベル生理学・医学賞をとった坂口志文さんの『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』(塚﨑朝子氏との共著、初版刊行は2020年)は大きいかなあ。

家田:あとは『電子を知れば科学がわかる』(江馬一弘著)のエウレカ企画とか。

青木:そうだね。

ーーエウレカ企画?

青木:ぼくは科学の基礎的なおもしろさを専門家の人が書く、という企画も大事にしたいなと思っていて。もともとブルーバックスにはこの手の本はあったんですけど、こういう本は20年も30年も売れ続けているので、ちょっと内容が古くなってしまうところもありました。そういった「電子とは何か」みたいな本も徐々に増やしていこうと思っていたんです。そこで、「わかった!」という意味の「エウレカ」という名前を付けて、シリーズ内シリーズにしてみようと思ったんです。だから『電子を知れば科学がわかる』はすごく思い入れのある本ですね。

家田:あとは『「超」入門 三角関数』(神永正博著)もエウレカシリーズです。確かに、ブルーバックスって、中には高度なレベルのものとか、じっくり時間をかけて読む本も多いんですけど、初心者でも読める本も多いんです。手に取りやすい本を読者に提示してあげるっていうのは、必要だなって思います。

異例の売り上げを記録した数学書『はじめての圏論』

加藤文元『はじめての圏論』

青木:あとはなんといっても『はじめての圏論』(加藤文元著)ですか。

楊木:私が部に配属されて初めての企画会議で出した企画の一つで、「初回で圏論の企画を出すなんて変なやつ」って思われていたと思います(笑)。書店の理工書コーナーをぶらぶら見ている時に、数学の棚に圏論と名のついたおもしろそうな単行本が並んでいて、盛り上がっているんだなと。その割に、新書とか入門書がないので、ブルーバックスで出してみるといいんじゃないかなって思ったんですよね。そういう経緯もあって、個人的にも思い入れのある企画でした。圏論ブームと言う人もいるくらい、関心の高まりも感じられて、タイミング的にもよかったなと思ってます。

家田:加藤先生は人気の数学者で、これまで何冊も本を書かれていますが、加藤先生で圏論、というのはどうやって思いついたんですか?

楊木:加藤先生は、『圏論の地平線』(技術評論社)という対談集に登場されていて。その内容を読んで、圏論に思い入れがあるのかなと思ったんです。そこで発想してみた感じですね。依頼したときも、ほかの企画は難しいけど、圏論ならということでマッチングしました。

家田:この数学のテーマで発売即重版がかかって、しかもかなり大きな部数の重版だったので、みんな驚いてましたよね。

ーー圏論のテーマの本をブルーバックスさんから出すのは初めてだと聞いてますが、はじめて扱うテーマと、以前もやったテーマをもう一度出すことのバランスはどのように考えていますか。

家田:ブルーバックスは62年の歴史があってこれまでに2300冊以上が刊行されているので、多くは過去に出ているテーマだと思うんですよね。でも著者が変われば切り口も変わるし、その時代によって新しい研究成果とかが出てくるので、同じテーマを扱った本だったとしても、やはり違った本になると思います。でも圏論というテーマを直球で扱ったブルーバックスはこれまでなかったので、新鮮でしたよね。青木さんどうですか?

青木:ぼくが判断できないくらい難しい分野なので、そうなったらもう任せるしかないじゃないですか。楊木くんに、「どうしても作りたいんですこれ!」とグイグイこられちゃって。

楊木:そうでしたっけ(笑)。

「フキ男写真」をフルカバー帯に

藤井一至『土と生命の46億年史』、坂口志文、塚﨑朝子『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』

青木:出版社として、新しいことはある程度はやっていかなければならないと考えていて。ブルーバックスの読者って皆さんとてもいい方々で、良い本を作れば着実に読んでくれると思っているんですよ。オーソドックスなものを作ることももちろん大事なんだけど、やっぱりそのうちの何割かは新しいことをやっていかないと。

 たとえば、『土と生命の46億年史』の重版帯も、通常の帯にくらべると相当変わってます。元のデザインは、砂地に足跡が二つあるようなもので。これも家田さんがこだわりました。「これでいいの?」「これでいいんです!」と。そのあとも家田さんは一生懸命考えて、著者の藤井先生がフキの葉っぱから顔を出している「フキ男写真」を全面にあしらう帯に変えたいですという話になった。これも今までのブルーバックスだとなかなかやらなかったことだね。

家田:え、私が言ったんでしたっけ。

青木:そうだよ。

家田:フルカバー帯ってブルーバックスではほとんど例がなかったんですけど、「やっちゃう?」って言ったのは青木さんでしたよ。

青木:……全然覚えてないです。

家田:そうですか(笑)。

青木:家田さんって実は押しがすごく強い編集者で、うちわ作りたいとか、パネル作りたいとか、すごく色々提案をしてくるタイプなんです。チャンスがあれば、それをちゃんとことごとく活用している。

楊木:藤井先生の顔出しパネルも作っていましたよね。ぼくもいつか担当作で作りたいです!

青木:この前はTシャツも作ってた。何が言いたいかというと、新しいことをすると、うまくいかないケースもあるけど、そこで新しい人も少し増えたりして、おもしろがってくれる人がいる。そういう意味で言うと、楊木くんがやってるブルーバックスチャンネルだって新しい試みで、しっかりお客さんがついてくるところもあるし、そういうことを少しずつやらないといけないのかなっていうことはずっと考えていました。

ーーYouTubeの取り組みはいつ頃から始めたのでしょう。

楊木:2024年の11月くらいから始めました。まずは『なぜ宇宙は存在するのか』の著者で、理論物理学者の野村泰紀さんをゲストにお迎えして。最初は編集部が聞き手になって、手探りで撮影していたのですが、今年の夏に「BLUE BACKS+」としてリニューアルしました。フリーアナウンサーの赤井麻衣子さんが聞き手となり、研究者のお話をじっくり引き出すスタイルにして、好評をいただいています。

 最初に登録者が1万人を超えるまでは1年かかったのですが、2万人を超えるのはそこから1ヶ月で達成できました。来年は10万人突破、「銀の盾」のゲットを目指したいです。

青木:新しい試みはどんどんやっていただければ。

腎臓VS日本酒

佐藤圭一、冨田武照『知られざるサメの世界』

家田:今年出た中だと、『知られざるサメの世界』(佐藤圭一/冨田武照著)も新しいテーマでした。あとは『空飛ぶ微生物』(牧輝弥著)は、空気中に存在する大気微生物が気候や生命進化にまで関わっているという新しい研究を紹介した本で、タイトルを担当者がかなり考えて、チャレンジした企画でした。

青木:『宇宙線のひみつ』(藤井俊博著)もテーマとしては新しいよね。『知られざるサメの世界』の担当者は「講談社の動く図鑑 MOVE」シリーズを作った編集者。表紙のイラストも、ジョーズみたいなよく知られる種類のサメと、誰も名前を知らないようなサメとどっちがいいですかという話になってね。知られざるサメの方がおもしろいんじゃないかっていう結論に達して、ミツクリザメをあしらったインパクトある表紙になりました。

家田:この本は、「サメの本を作りたい!」っていう担当編集のサメ愛を企画会議のときから感じました。実際にサメ好きな方がたくさんいて、刊行後に話題になってましたよね。

楊木:サメ研究の第一人者の方々が書いた永久保存版の1冊ですね。

青木:こういうのは思いきり振り切った1冊ですけど、そういう著者や担当者の情熱も必要ですよね。あれ、まるでぼくが現役のブルーバックスの人みたいじゃないですか。

家田:いやいや、この1年は青木さんが見ていたじゃないですか。

青木:またまたそんなことを。

髙取優二『腎臓の教科書』、和田美代子著、高橋俊成監修『最新 日本酒の科学』

家田:(笑)。『腎臓の教科書』(髙取優二著)みたいに、臓器ひとつで書く本も最近はあまりなかったですよね。今年は、腎臓のほかにも『骨のふしぎ』『歯と健康の科学』など、体のパーツの一つに注目した本が多かったですね。じつはブルーバックスの創刊4冊目のタイトルが『胃袋』(1963年刊)だったのですが。

ーーでも『最新 日本酒の科学』(和田美代子 著、高橋俊成 監修)と『腎臓の教科書』を同時に発売されていたのは笑いました。マッチポンプみたいで。

楊木:(笑)。

青木:おもしろい! それだ、この記事の掴みのネタはそれでいこう。

楊木:同じ月に出したんでしたっけ。

ーーどちらも9月でしたね。当時刊行ラインナップを見ていて笑ってしまいました。

青木:別にマッチポンプするつもりはなかったですよ。偶然の産物。でもそれを売りにすればよかったなー。

楊木:腎臓VS日本酒みたいな感じですか。気が付かなかったー。

青木:SNSで今からやらない?

楊木:今からですか(笑)。

家田:『最新 日本酒の科学』は改訂版なんですけど、日本酒好きの担当編集がかなり気合を入れて作ってましたよね。

楊木:著者さんと一緒に秋田まで、種麹の工場を見に行ったりしていましたね。

編集者の「好き」を書籍化する

小島寛之『ラマヌジャンの数学』

ーーブルーバックスの改訂版は定期的に出されているんですか?

家田:そうですね。ブルーバックスはロングセラーの本が多いので、時間が経つにつれてそこに加えたい新しい情報とかが出てくることもあって。山田克哉先生の『原子爆弾〈新装改訂版〉』とか、今年、京都賞を受賞された甘利俊一先生の『脳・心・人工知能〈増補版〉』などですね。

 あとは『認知症とはどのような病気か』(伊古田俊夫)もそうです。むかし『脳からみた認知症』というタイトルで出ていた本ですが、新たに書き直していただき、改題されています。最新の情報を加えて、より今の読者に届くタイトルに変更しています。『質量はなぜ存在するのか』(橋本省二)も15年前に刊行された『質量はどのように生まれるのか』という本の改訂新版です。

楊木:こういう過去の蓄積があるのもブルーバックスの強みですよね。

家田:それでいうと『ラマヌジャンの数学』(小島寛之著)とかは新しい企画の立て方だなって思いました。数学者の人物ひとりで一冊というのは。

ーー11月に出たばかりの本ですね。

青木:『ガロアの群論』(中村亨著)、『はじめてのガロア』(金重明著)という本も出てますけど、こういう企画もユニークで面白いです。

楊木:ラマヌジャンはインド出身の謎多き数学者ですよね。人生やエピソードが注目されがちなラマヌジャンの数学理論を、ガチで解説していくという内容になっています。

青木:ラマヌジャン本は担当者が楽しそうに作ってました。数学が大好きな編集者でね、数式とか見ながら「うわー、わかるなあ」とか「これだよこれ」とか机の前でときどき呟いてるんですよ。

科学的な知識は生活を豊かにしてくれる

家田:あとは『スキンケアの科学』(平山令明)というのはありそうでなかった本ですよね。女性向けだし。すごい話題になってました。いろんな方が「絶対にこれ読む!」って言ってくれて。

青木:マジ? やった! 私が最後に担当させていただいた本でございます。

楊木:男性読者が多いブルーバックスの中で、表紙も工夫されて、男性でも女性でも手に取りやすい装丁になっていてすごいです。

青木:ぼく自身はスキンケアに疎いんですけどね。でもこれ読むと、妻が子供たちに一生懸命スキンケアしてる理由がよくわかった。この本は、化学分野で非常に実績のある平山令明先生という方が書かれています。もともとブルーバックスから『「香り」の科学』という本を出されてた先生なんですけど、女性層にもしっかり読んでもらえるような本を書きたいと仰っていて、部内で多少議論はあったんですけど、書いていただくことにしました。

楊木:科学的な知識って実用的なものも多くて、生活を豊かにしてくれますよね。健康書というのは世に多いですけど、ブルーバックスはしっかりした知見を元に作られているので、ぜひ注目いただければと思います。

2026年はロングセラーを出したい

ーー編集長の家田さんは、2026年の目標はありますか?

家田:編集長がわたしに代替わりしたからといって、そんなにブルーバックスの色は変わらないと思いますが、来年には、青木前編集長が力を入れて仕込んできた新しいコラボ企画も始まりますのでご期待ください!

青木:さすが!

家田:あとはロングセラーを意識した企画を考えてくださいとは編集部の皆さんにお伝えしています。今年だと先述のとおり、坂口志文さんがノーベル生理学・医学賞を受賞されて『免疫の守護者 制御性T細胞とは何か』が受賞後に大きな重版がかかって伸びました。

 去年だと「情熱大陸」に出演されたブルーバックスの著者が2名いまして、『疲労とはなにか』の近藤一博先生と、『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ』の椛島健治先生ですね。お二人がテレビに出演したことで大きく重版がかかりました。

 新刊が売れることはもちろん大切ですが、ロングセラーがあることがブルーバックスというレーベルを支えてくれています。たとえば『相対性理論の世界』『統計でウソをつく法』などは、刊行後60年近くたっても重版がかかっています。科学はどんどん進歩していくものではありますが、アップデートしながらも長く読まれる本を作っていきたいなと思っています。

関連記事