【2024.9.10 週間漫画ランキング】1年10ヶ月ぶりの新刊『H×H』が1位! 10月から7年ぶりアニメ放送の『夏目友人帳』にも注目

 さまざまな理由から、漫画作品が長期休載してしまうことは決して珍しいことではない。続きが読めない寂しさを感じながらも、これからの展開に思いを馳せて何度も読み直してしまう人も少なくないだろう。

 特に 『HUNTER×HUNTER』は、連載期間26年という長寿作品でありながら、休載期間の合計が12年以上に及ぶ作品だ。しかし、作品の面白さから根強く待ち続けるファンも多く、2022年に発売された37巻時点で累計発行部数が8400万部を突破する人気ぶり。

 そんな中、1年10ヶ月ぶりに発売された、冨樫義博による『HUNTER×HUNTER』38巻(集英社)が日販調べ週間漫画ランキングで1位を獲得した。SNSではこれまでのストーリーをまとめたものや既刊と比較した投稿が、本巻が発売された日から多数アップされている。さらには、本巻の画像と合わせて「今夜はお赤飯です。」や「もうこれは漫画を超えた」などの声もあり、ファンの喜びがSNSに溢れている状況。納得の売り上げ1位で、10月の連載再開が楽しみだ。

1.HUNTER×HUNTER(38)/冨樫義博/集英社
2.SPY×FAMILY(14)/遠藤達哉/集英社
3.ルリドラゴン(2)/眞藤雅興/集英社
4.夏目友人帳(31)/緑川ゆき/白泉社
5.極楽街(4)/佐乃夕斗/集英社
6.BORUTO―TWO BLUE VORTEX―(3)/池本幹雄・岸本斉史/集英社
7.メイドインアビス(13)/つくしあきひと/竹書房
8.魔入りました!入間くん(39)/西修/秋田書店
9.逃げ上手の若君(17)/松井優征/集英社
10.あかね噺(13)/馬上鷹将・末永裕樹/集英社

 続く2位には、遠藤達哉による『SPY×FAMILY』14巻(集英社)。本巻の発行で累計発行部数が3600万部を突破した大ヒット作は、アニメのseason2終了から半年が経った、2024年6月にseason3制作決定が発表された。

 本巻では「エレガント」でお馴染みのヘンダーソン先生と、ベッキーの執事・マーサの関係が明らかになる。2人の壮絶な恋模様に注目だ。

 3位は、眞藤雅興による『ルリドラゴン』2巻(集英社)。本作は、父からの遺伝でドラゴンの力が突如目覚めた女子高生のお話。生活が一変するショックを受けるも、力を制御するべく前向きに頑張るルリの姿には心打たれる。

 1巻発売時で、すでに20万部を発行する絶大な注目を集めた本作。2年ぶりの新刊ということもあり、通販サイトには喜びを綴ったレビューが多数寄せられている。

 続いては、1年ぶりの新刊となった、緑川ゆきによる『夏目友人帳』31巻(白泉社)が4位にランクイン。累計発行部数1700万部を突破した大ヒット作品の本作は、2024年10月からのテレビアニメ7期が放送される。およそ7年ぶりとなる夏目らとの再会が待ち遠しい。

 5位には、佐乃夕斗による『極楽街』4巻(集英社)。YouTubeに公開された本巻発売PVは、公開からわずか7日で10万回再生を突破している。コメント欄には、「最高ですぜひアニメ化を」「アニメで見たくなる」といった声が寄せられた。

 6位には、池本幹雄・岸本斉史による『BORUTO―TWO BLUE VORTEX―』3巻(集英社)がランクインした。『NARUTO-ナルト-』の連載から25年を迎え、3部目に突入している本作。ヒマワリの中にいる九尾の目覚めや神樹の急襲など、緊迫した状況から目が離せない。

 8位は、西修による『魔入りました!入間くん』39巻(秋田書店)。魔具研師団のお化け屋敷の全貌や、シルビアの模写の結末など、続きが気になっている人々が書店に続々と足を運ぶことだろう。

 9位は、松井優征による『逃げ上手の若君』17巻(集英社)。2024年7月より放送されたTVアニメの影響もあって、累計発行部数は300万部を突破した。「第69回小学館漫画賞」を受賞した今話題の注目作品だ。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/

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