薙刀にカバディ……読めば思わずやってみたくなる! マイナー競技が題材の人気漫画

お正月の風物詩「箱根駅伝」にも知られざるドラマがある

 最後に紹介するのは、『風が強く吹いている』。三浦しをんの同名小説が原作の漫画家作品で、他にもアニメや映画などメディアミックス展開されている。ちなみに、アニメは映画『ハイキュー!!』を手掛けた「Production I.G」が手掛けたことでも有名だ。陸上競技を扱った作品は他にもあるが、こちらは「駅伝」がテーマ。

 『風が強く吹いている』で主人公たちが目指すのは、学生長距離界最長の駅伝競走「箱根駅伝」だ。箱根駅伝では全217.1kmの距離を、10人でタスキを繋いで走り切る。駅伝が他の多くの陸上競技と異なる点は、「団体戦」だというところだろう。

 本作では10人が一丸とならないと完走できない「駅伝」という競技の特殊性、また個性も来歴もバラバラな登場人物たちが団結していく過程が丁寧に描かれている。本作を読んだ後では、お正月にテレビで見る箱根駅伝がいつもと少し違って見えるかもしれない。

 メジャー競技もマイナー競技も、スポーツにかける熱さは同じ。しかしマイナー競技を扱った漫画には、メジャー競技では中々味わえない「新しい世界が拓ける喜び」があるのではないだろうか。

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