「共感ハンパない!」新社会人に好評のマンガといえば? 仕事に恋に大忙し“社会人生活”を描く名作3選
社内でこっそり燃え上がる恋
『あせとせっけん』
『あせとせっけん』は山田金鉄が『週刊Dモーニング』、『モーニング』(講談社)で連載していた純愛社会人ラブコメディ。単行本の累計発行部数は440万部を突破しており、2022年にはTVドラマ化された。
物語の舞台となるのは「リリアドロップ」という化粧品&バス用品メーカーで、幼い頃から汗っかきであることがコンプレックスだった経理部の女子・八重島麻子と、“匂いフェチ”の商品開発部プランナー・名取香太郎による恋愛が描かれていく。
「新商品のせっけんを開発するため」という名目で、香太郎は会社の至るところで麻子の匂いを嗅ぐことを求めるように。人目を忍んでこっそり2人きりで会い、匂いを嗅ぐ・嗅がせる関係は、職場恋愛ならではの背徳感が漂っている。
学生が主人公のラブストーリーは、大抵片想いや両片想いの状態が長く続き、告白することがゴールになるもの。しかし同作ではあっさりと2人が身体を重ね、そこから先の物語として丁寧に関係が深まっていく。社会人ラブコメにしか許されないテンポのよさで、ちょっとオトナな関係が描かれているのだ。
いずれの作品も、絶妙なバランス感覚でファンタジーとリアリティを両立させているのが魅力。“社会人あるある”に共感できるはずなので、気になるマンガがあった人はぜひ手に取ってみてほしい。