ドヤ顔の趙兵、赤麗ポイズン……『キングダム』制作チームが仕事納めで披露した創作ラップが面白い
コミックスの累計発行部数が1億部を突破し、映画に舞台と2023年もファンに興奮を届けてきた戦国大河ロマン『キングダム』。作者の原泰久氏が12月25日深夜、自身のX(@HaraYassa)で仕事納めの報告を行なった。
「2023年キングダムチームちょっと早めに仕事納めしました!仕事場飲みでお疲れ様会です」という報告とともにポストされた写真は、鹿児島県産の黒毛和牛「石原牛」の詰め合わせ。豪華焼き肉を楽しみ、英気を養ったようだ。
一方で、「スタッフがキングダムラップで盛り上げてくれました。笑」と、制作スタッフの粋な催しがあったことも伝えられた。その歌詞の一部(タイトルを入れてスケッチブック4枚分だが、原氏のポストによれば、実際には20数ページあったという)が公開され、ファンを楽しませている。
テーマは秦と趙の激突、なかでも桓騎と李牧の戦いにフォーカスしたもの。程よく韻が踏まれた語感のいいリリックで、“バトル”の苛烈さを感じさせるとともに、古代中国を語るには似つかわしくない「ドヤ顔の趙兵」「赤麗ポイズン」など新鮮なワードが笑いを誘う。Xで公開された範囲の歌詞は、以下の通りだ。
<2023 桓騎と李牧 一世一代のベストバウト/圧倒的劣性 ドヤ顔の趙兵/それ覆すお頭 野盗の習性>
<暗がりをランニングがオレらの日課 軽々李牧の包囲を突破/だが難攻不落 趙の北部攻略/山越え、川越え、それぞれの夜へ>
<赤麗ポイズン ガブ飲み祭り 激励虚しく後の祭り/ジジイが井戸水で毒ブレンド そこらで小ゲロのオンパレード>
『キングダム』ファンなら原作のシーンが頭に浮かぶ、具体的でポイントを押さえた歌詞だということがわかるだろう。人気作の1年間を振り返るのに打ってつけで、“チーム内のお楽しみ”と分かりつつも、完全版がポストされることに期待してしまう。
いずれにしても、こうした遊びで盛り上がることができる関係のチームだからこそ、『キングダム』という作品のテンションが維持されているのだろう。アニメ第5期の放送も迫るなか、2024年の原作も大いに盛り上がりそうだ。