『ロゴデザイン研究』一流デザイナー8名の制作プロセスから思考・発想・手法を学ぶ本に注目

 ロゴをデザインするには、コンセプトを作る力、発想のアイデア、造形力、さらにそれらを言語化してプレゼンテーションする力など、デザイナーとしての様々な力量が求められる。この度、『ロゴデザイン研究 100の実例に学ぶ最適解を探し出すアプローチ』(エムディエヌコーポレーション)が刊行された。

 本書ではその多面性を紐解くために、ロゴデザインの制作フローをヒアリング・情報整理・コンセプトづくり・ラフスケッチ・実制作・ブラッシュアップ・プレゼン・修正・精緻化・納品データ・ガイドライン・ツール展開の12のステップに分け、100ものロゴの実例について、それぞれ重要なステップをピックアップして解説した。

 ヒアリングでクライアントから得た情報をどのように整理し、どのようにロゴの造形につなげていったか、ラフスケッチ段階ではほかにどのような案があったか、プレゼンはどのように行ったかなど、完成したロゴを見ただけではわからないロゴ制作の実際をドキュメントしている。

 各ロゴをデザインし、貴重な制作資料も提供したのは、受賞歴多数の著名デザイナー8名。本物のデザイン力を身に付けたい人のための、一流の思考法、発想法、手法がたっぷりと学べる一冊だ。

書籍概要

佐藤浩二 監修・著
定価3,520円(本体3,200円+税10%)
B5変型判/256ページ/オールカラー
ISBN978-4-295-20257-8

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