『ぼっち・ざ・ろっく!』はまじあき、実妹の読切漫画が話題 冨樫義博、岸本斉史、ヒロユキ……”きょうだい”で活躍する人気漫画家
8月17日に「少年ジャンプ+」で公開された漫画家・大豆田の読切漫画『うつろうカノジョたち』が大きな話題になっている。というのも、大豆田は、現在大ヒットしている漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』の作者・はまじあきの実妹だからである。
はまじあきは、8月17日にX(旧Twitter)を更新。大豆田のポストを引用して、「本日更新のジャンプラ読み切り妹の漫画載ってます~。ラブコメ(?)70P超!!笑よければ是非」と投稿した。これを受けて、大豆田は「姉上ーーーー!!ありがとう...!!!」と反応した。
はまじあきのX
大豆田のX
はまじあきと大豆田のように、姉妹、兄弟で漫画家というケースは意外に珍しくない。兄弟でユニットを結成する例もあり、例えばモンキー・パンチは加藤輝彦(兄)と加藤一彦(弟)の共同ペンネームだったことがある。他にも、いくつか例をピックアップしてみよう。
まず、ネットでよく知られているのが冨樫義博(兄)と冨樫秀昭(弟)だ。冨樫義博は『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』などの作品で有名で、冨樫秀昭は『鬼姫』などの作品で知られる。『シャーマンキング』の武井宏之にも、『ONE PIECE』のスピンオフ作品『チョッパーマン』などを描いた弟・武井宏文がいる。ちなみに、武井宏之は『ONE PIECE』を描いた尾田栄一郎とともに和月伸宏のアシスタントを務めていたことがあり、兄弟そろって尾田と縁がある。
「週刊少年ジャンプ」に縁の深い漫画家は兄弟というケースが意外に多く、『NARUTO-ナルト-』の作者の岸本斉史も、弟に岸本聖史がいる。なお、聖史の漫画『TRIGGER』が雑誌「ガンガンパワード」に載った時のアオリは、「某誌活躍中の兄貴を超えろ!!」だったのは有名だ。
ここまで紹介した漫画家は、本名がペンネームになっている例だが、ペンネームがそっくりになる例もある。ちばてつや(兄)と、ちばあきお(弟)。かわぐちかいじ(兄)と、かわぐちきょうじ(弟)などがそのわかりやすい例だ。もっとも、本名を平仮名にしたせいでそっくりになっているのだが、ペンネームをつける際にもお互いを意識し合ったのかもしれない。
恵広史(姉)・ヒロユキ(弟)のように、姉弟で漫画家というケースもある。恵広史は『BLOODY MONDAY』が代表作で、ヒロユキは『アホガール』『カノジョも彼女』などのアニメ化作品を4作生み出した人気漫画家だ。東村アキコと森繁拓真も姉弟で漫画家である。
さて、はまじあきと大豆田はなかなかペンネームからは姉弟であると想像がつかなかったが、X上で明かされた意外な関係に、それぞれのファンから喜びと驚きの声が上がっている。こうした関係の公表を機に、今まで知らなかった漫画家の作品に触れる人もいることだろう。
はまじあきは『ぼっち・ざ・ろっく!』の6巻が8月25日に発売される予定で、アニメ2期の期待もかかる。なお、大豆田も同じ日に発売される『ぼっち・ざ・ろっく!』のアンソロジーコミック2巻に寄稿しているとのことだ。大豆田は漫画ファンの間で知名度が急速にアップしており、今後の作品に期待する声が高まっている。