「子連れ離婚」の指南書が漫画化 よりわかりやすくなった離婚カウンセラーによる実践的アドバイス

「子連れ離婚」を考えたときに何をするべきか? 17刷ロングセラーが『マンガ 子連れ離婚を考えたときに読む本』(日東書院本社)に生まれ変わり、6月16日に発売される。

 親権、養育費、面会交流、慰謝料、婚姻費用、財産分与、手続き、支援制度、ライフプラン、子どもへの伝え方……「子連れ離婚」にまつわるすべての情報がこの一冊に。マンガだから複雑な手続きや制度もわかりやすく解説し、離婚届や調停申立書などの記入例も収録している。

 厚生労働省の人口動態統計によると、日本における2020年の婚姻件数は52万5490組、離婚件数は19万3251組(人口1000人あたりの離婚率は 1.57)となり、「3組に1組が離婚している」ともいわれている。今は子育て世代での離婚も珍しくない。

 ライフスタイルが多様化し、働きながら子育てをする女性は増えたものの、「経済的な事情で離婚できない」と考える女性も多いかもしれない。そんな悩みに寄り添い、幸せな子連れ離婚をサポートしてきた離婚カウンセラー・新川てるえによる新刊だ。

 本書は、発売から17刷ロングセラーの『子連れ離婚を考えたときに読む本』(日本実業出版社)を原作に、最新情報とオリジナルストーリーを加えて漫画化したもので、複雑な離婚手続きや制度についてはもちろん、親や友人には聞きづらい疑問、離婚届や各種届出の記入例など、子連れ離婚に必要なあらゆる情報をマンガでわかりやすく解説。

 また、「離婚を子どもにどう伝えるか」「親や周囲にどう伝えるか」「面会交流の際の注意点」といった実践的なアドバイスもポイント。

 新川は、離婚カウンセラーとして25年間で1000件以上のカウンセリングを行ってきた。その中で、子どもが離婚の犠牲になっている姿を何度も目の当たりに。特に、穏便に済ませたいとの思いで協議離婚を選び、養育費の取り決めをしなかったり、親の都合で面会交流を拒むなど、子どもの権利と利益が守られないケースが多いと言う。

 本書では、子どものことを第一に考え、養育費や財産分与、面会交流などの取決めの重要性と、法的な強制力のある手続きの方法を説明している。他にも、離婚カウンセラーである著者ならではのノウハウ、弁護士が監修した法的知識、ファイナンシャルプランナーや保険ジャーナリストによる実用的なアドバイスが盛りだくさん。子連れ離婚を考えたときにまず読むべき指南書だ。

書籍情報

書名:マンガ 子連れ離婚を考えたときに読む本
著者:新川てるえ
マンガ:ふじいまさこ
発行:日東書院本社(辰巳出版グループ)
発売日:2023年6月16日
定価:1,540円(本体1,400円+税)
体裁:A5判224ページ

関連記事