『ドラゴンボール』元気玉、かめはめ波……人気の高い技ベスト3といえば? 

 鳥山明の名作漫画『ドラゴンボール』といえば、ユニークな名前の技である。いずれもインパクト抜群であり、漫画を読んだことがなくても一度は見たことがある、聞いたことがあるという人も多いはずだ。そんな技の中で、人気の高い技ベスト3を挙げてみた。

 3位は元気玉だ。孫悟空が界王様から学んだ技で、ベジータ戦、フリーザ戦、魔人ブウ戦などで使われた必殺技である。原作では実際に敵を倒したのは魔人ブウだけなのだが、映画では何度も敵を倒している。あらゆる生き物から元気を分けてもらうという設定や、元気を集めているときのポーズの魅力、そして元気を集めるまで時間がかかりその間は無防備になってしまう弱点など、細かいところまで作り込まれているのもいい。

 2位はピッコロが開発した技、魔貫光殺砲だ。ピッコロがラディッツ戦で使用し、その破壊力とかっこよさで当時の読者を圧倒させた。そんな技が、インスタグラムで女子高生にも大ブームになった。中心にいる人物の周りにいる人が吹っ飛んでいるような写真を撮るというもので、実際の技とは大きく異なるのだが、そのインパクトから世界中で真似する人が続出した。魔貫光殺砲というリズム感のいいネーミングも受けた理由かもしれない。

 そして栄えある1位は、もう予想が付くと思うが、かめはめ波だ。亀仙人が編み出した技であり、その修行を受けた悟空をはじめ、クリリン、そしてセルまで様々なキャラクターがこの技の使い手となっている。なんといってもキャッチーナネーミングと、そのポーズが素晴らしく、そのポーズはリアルタイムで読んでいた世代なら、一度は真似したことがあるはずだ。

 そう、『ドラゴンボール』の技の魅力は、つい真似したくなってしまう要素がてんこもりなのである。それは『仮面ライダー』の変身ポーズなどにも通じるが、子どもが誰でも真似できる、シンプルでありながら印象的なポーズなのだ。そして、そういったポーズは現代のInstagramなどとも親和性が高く、そうしたSNSを使いこなす女子高生にも支持されている。『ドラゴンボール』が世代を超えて愛される要因になっている。

 他にも太陽拳、気円斬、どどん波など、『ドラゴンボール』は誰もが知る技がてんこもりだ。こうした知名度の高い技が一作品の中に何個も出てくるあたりが、『ドラゴンボール』の凄まじさであり、鳥山明が天才たるゆえんではないかと思う。

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