『けものフレンズ』アライグマこと”アライさん”まさかのAIに? LINEで会話ができるという気になる内容が話題に

 アニメ、漫画、ゲームとメディアミックスが幅広く展開されている『けものフレンズ』。その人気キャラクターであるアライグマこと“アライさん”を活用した「AIアライさん」を5月29日にリリースするとTRIPPYが発表した。「AIアライさん」がリリースされれば、国内で初めてのキャラクター×AIチャットサービスとなる。

 アライさんといえば、「アライさんにおまかせなのだ!」というセリフで有名なキャラクターである。けものフレンズがアニメ化された際は、テレビの前のたくさんのフレンズたちの心を鷲掴みにした愛されキャラだ。

 語尾に「~なのだ!」をつけて話す独特のキャラでアニメ終了後も人気が高く、Twitterではアライさんになりきって様々な事柄を解説するアカウントが定着しているため、SNSユーザーであれば一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

 今回登場する「AIアライさん」は、OpenAI社が提供する大規模言語モデル(LLM)ChatGPTの技術を活用したAI LINE bot。発表によれば、「アライさんのフレンドリーでユニークなキャラクター性でユーザーの心を掴みます」とのことで、まるでアライさんと会話をしているような自然で楽しい会話が楽しめるようだ。

 利用方法は簡単で、ユーザーは「AIアライさん」を友だち追加することで、LINEのトーク画面内でAIアライさんと自由に会話を楽しむことができる。

 アライさんと日常的な会話を楽しんだり、時には悩みを相談したり、つらいときに応援してもらったり、励ましてもらうなど、いわゆるChatGPTなどとは異なる使い方ができる。公式側も、「あえてAIっぽさを崩し、アライさんの愛らしい喋り方やふるまいに忠実に寄せること」を重視したと発表している。

 日本は言うまでもなく世界屈指のキャラクター王国である。Twitter上でいわゆるなりきり系の非公式アカウントが数多く開設され、一定の支持を得ている状況を見ると、今後はこうしたキャラクター性を重視したAIが登場するかもしれない。

 例えば、『けものフレンズ』のほかのキャラがリリースされても面白いだろうし、『ドラゴンボール』の孫悟空や、『ぼっち・ざ・ろっく!』のぼっちちゃんなどのAI LINE Botが登場したら、面白いのではないかと思うのだが、いかがだろうか。新しいAIの活用方法として興味深い事例である。

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