『HUNTER×HUNTER』連載再開に向けて進行中! 冨樫義博の最新ツイートをファンがよろこぶべき理由
現在休載中の人気漫画『HUNTER×HUNTER』を手がける冨樫義博氏が3月9日、昨年11月22日を最後に途絶えていたTwitterで、本編401話の完成を報告した。
昨年12月26日、「週刊少年ジャンプ」新年4·5合併号と公式Twitterにて、『HUNTER×HUNTER』の週刊連載の終了が伝えられた。「10話掲載→長期休載→連載再開&単行本発売」というサイクルが定番化し、いつ続きが読めるのかわからないまま“おあずけ”を食らう状態が続いていたファンにとって、「No401以降の掲載につきまして、冨樫先生の体調などを鑑み、先生と編集部とで相談をした結果、今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました」との報告はポジティブなものだった。
そして今回のツイートは、「制作体制は固まっていません」という途中経過的な報告だったことを差し引いても、『HUNTER×HUNTER』を愛する読者にとってさらに喜ぶべきものだと言える。
第一に、制作が進行していることがわかったこと。冨樫氏がTwitterを運用していなかったころ、読者は基本的に「週刊少年ジャンプ」本誌での連載再開の報を待つしかなかった。今回、冨樫氏がTwitterを再開したことは、読者が「安心して待てる」ことに直結する。そして、かつてのように「冨樫先生は漫画よりパワプロの新作で忙しい」のような心ない憶測が広がることも少なくなるだろう。
さらにいちファンとして喜ばしいのは、今回のツイートに「机での作業時間が少しずつ増えて来ただけでも嬉しい。」という前向きな一言が添えられていたことだ。持病に悩まされながら仕事を続けるなかで、冨樫氏のこれまでのツイートには「半デジタル化での作業細分化は作画外に費やす時間が多すぎて完全に失敗でした」(2022年11月22日)、「たった1コマのリテイク待ちで完成1週間延びるシステム笑」(同10月19日)など、後ろ向きに感じられる言葉が少なくなかった。
週刊連載という縛りが消えたことで、冨樫氏の心にも余裕が生まれているとしたら、これほどポジティブなことはない。「ストレスが作品に緊張感を生んでいる」という考え方もできなくはないが、冨樫氏が全力を出せる環境が生まれつつあるように思えるのだ。
連載再開がいつになるかはまだわからないが、安定的な体制を模索しながらも、間違いなく制作は進められている。そのことを喜びつつ、少なくとも「月一回掲載&年一冊の単行本」くらいのペースが実現することに期待したいところだ。