映画『THE FIRST SLAM DUNK』公開に向けて“聖地巡礼”の好機? 劇場に行く前にファンは何をすべきか
12月3日の映画公開に向けて、注目が集まる名作バスケットボール漫画『SLAM DUNK』。映画予告編とともに発表された、テレビアニメ版からのボイスキャストの一新に関して、ファンの間で議論が紛糾しているが、11月8日に刊行された「『SLAM DUNK』ジャンプ」(集英社ムック)がベストセラーになるなど、大きな盛り上がりを見せている。他方で、政府の観光促進策「全国旅行支援」も連日話題となっており、映画公開前に“『SLAM DUNK』の聖地巡礼”を検討しているファンも少なくないのではないか。
『SLAM DUNK』の主人公・桜木花道が通う「湘北高校」は神奈川県にある設定で、テレビアニメのオープニングに登場する、鎌倉高校(湘北のライバル・陵南高校のモデルとされる)近くにある江ノ電の踏切は、海外のファンも訪れることで有名だ。インターハイ神奈川県予選(対陵南高校戦)の舞台となった平塚総合体育館や、本編のラストシーンで描かれた藤沢市の鵠沼海岸など、1日でまわれる範囲にファンなら見覚えのあるスポットがまとまっており、週末の小旅行にピッタリかもしれない。
ちなみに、神奈川県への往訪を目的とした旅行に対して、全国旅行支援「いざ、神奈川!」が、12月21日まで展開中だ。事前に本人確認書類、3回以上のワクチン接種または陰性証明の提出が必要となるが、旅行代金の40%割引(上限8,000円or5,000円)に加え、地域クーポン券(平日3,000円分/休日1,000円分)が付与されるという。詳しくは神奈川県公式観光サイト「観光かながわNOW」を参照されたい。
一方で、注意したいのは観光マナーだ。11月11日に公開される新海誠監督の新作アニメーション映画『すずめの戸締まり』の公式ツイッター(@suzume_tojimari)が8日、「本編中に登場する、または関連のある場所への訪問をされる皆様におかれましては、近隣住人の方々へのご配慮、及び節度のある行動、マナーに十分心掛けながらお過ごし頂きます様、お願い申し上げます」と呼びかけているが、「聖地巡礼」においては迷惑行為が話題になることも少なくない。当然、作品自体の印象を下げることにつながるので、ファンはなおさら気を配りたいところだ。
もっとも、現状で映画『THE FIRST SLAM DUNK』の細かな内容は明らかにされておらず、もしインターハイ本戦にフォーカスしたものになるとしたら、舞台として描かれている広島県への旅行が好ましいかもしれず、連載時にバスケットボール部に所属していた人なら、母校を訪ねることこそが映画公開前に気持ちを高めることにつながるかもしれない。待望された作品だからこそ、“劇場にいくまでの準備”も楽しみたいところだ。